vol.151 =>変化は、常に身近で起きている・・・

□■□■--------------------------------------2012.3.5-----□■□■

 

クロスロードの辻口です。


今日は、

        変化は、常に身近で起きている。 

というお話です。

 

よく、「現代は、変化の激しい時代だ」と言われます。

 

このことについて、異論のある人はいませんよね。

 

では、その「激しい変化」は、

どこで起きているのでしょうか?

 

こう聞かれて、よく出てくる答えが、

「業界」「市場」「世界」「環境」などです。

 

なんだか、みんな抽象的な言葉ですよね・・・。

 

これだと、激しく変化しているのは、

遠いところのような気がしてしまいます。

 

実は、

       「人間は、身近な変化に気付きにくい」

のです。

 

よく、「人の子の成長は早い」と言いますよね。

 

たまに知人の子供に会うと、

びっくりするくらい大きくなっている。

 

でも、いつも一緒にいる親は、

何かの区切りがないと、子供の成長が実感できません。

 

そもそも、一番身近な「自分」のことだって、

変化に気付かなかったりしますよね(苦笑)。

 

人間は、毎日見ているものが、

少しずつ変化していっても、気付かない。

 

たまに見ると、大きく変わっていることがわかる。

 

だから、身近なことほど、変化に気付きにくい。

 

これが、意外と盲点なんです。

 

変化は、どこか遠いところで起こっていると思ってしまう。

 

変化は、常に身近で起きているのに・・・。

 

私は、いくつかの企業と顧問契約を結んでいます。

 

顧問先の経営者とは、月に一回必ずお会いします。

 

月に一回くらいのペースだと、

     本人は自分の変化に気付かないが、

     会う人は、その人の変化に気付く。

という感じになります。

 

だから、お互いとても面白いです。

 

まあ、「定点観測」みたいなもんですね(^^)。

 


もうひとつ、人間が身近な変化に気付きにくい理由があります。

 

人間は、

「この人は、こういう種類の人だ」という分類や、

「この人は、こういうヤツだ」というレッテルを貼ってしまうと、

「その人について、それ以上知ろうとしなくなってしまう」のです。

 

分類したり、レッテルを貼ったりすると、

「その人のことがわかった」と感じて、

その人について知ろうとしなくなるのです。

 

たとえば、初対面の人などは、

「コイツは何者だ?」と思って気になりますよね。

 

でも、いろいろ話を聞いてみて、

「ああ、コイツはこういうヤツなんだ」とわかると、

頭の中で「コイツはこういうヤツ」というレッテルを

「ペタッ」と貼ります(^^)。

 

そして、その人のことを、それ以上知ろうとしなくなります。

 

他に、知らなくてはいけないことが、

たくさんありますからね。

 

ちょっと難しい言葉で言うと、

人間は、こうして情報処理をラクにしているのです。

 

人は、大量の情報を処理する必要があります。

 

だから、「なるべく不必要な情報は取らない」ように、

無意識のうちにしているのです。

 

そのため、一回その人にレッテルを貼ってしまうと、

その人の変化に気付きにくくなるわけです。

 

経営者は、社員の変化に気付かない。


社員は、経営者の変化に気付かない。


営業マンは、いつも会っているお客さんの変化に気付かない。


多くの人は、身近な人の変化に気付かない。


こういうことが、たくさん起きているのです。

 

以前、「事件は現場で起きている」なんて言葉が流行りましたが、

実は、「変化は身近で起きている」のです。

 

そう意識しないと、

「変化の激しい時代だ」なんて言っている割に、

「変化が全く読めていない」ことになります。

 

「空気が読めない」のは「KY」と略したけど、

「変化が読めない」のは「HY」と略すのかな?

 

いかん、オヤジギャグっぽくなってきた・・・(^^;

 

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※ 本文中、話をわかりやすくするために割り切った表現をしています。

  ご容赦くださいませ。


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