vol.167 => 「そもそも論」が悪いわけではない・・・

□■□■--------------------------------------2012.7.17------□■□■

ビジネス・ストーリーライターの辻口です。


今日は、

   「そもそも論を話し合う」のが悪いわけではなく、

   「そもそも論を話し合うタイミング」が悪いのです。

というお話です。

 

みなさんは、「そもそも論を話し合う」ことについて、

どのようなイメージをお持ちでしょうか?

 

どちらかと言うと、

      「今さら議論しても仕方ない」

      「抽象的な話で、時間のムダ」

などの、ネガティブなイメージが大きいのではないでしょうか。

 

実際に、「そもそも論」というのは、

     「何かを実行しようとしている人」に対して、

     「それに反対している人」が吹っかける。

というケースが多いんですね。

 

だから、どうしても、

ネガティブなイメージが強くなってしまう・・・。

 

でも、これは「そもそも論」が悪いわけではないのです。

 

「そもそも論を話し合うタイミング」が悪いんです。

 

もっと早い段階で「そもそも論」を議論して、

その上で実行に取り掛かればいいのですね。

 

でも、議論するのが面倒なので、

どうしても「なし崩し」にしてしまい、

なんとなくムードで話を進めてしまう・・・。

 

こんなことが、多くありませんか?

 

例えば、採用活動などでも、

「そもそも、なぜ人材が必要か」ということを話し合わずに、

なんとなくムードで話を進めてしまう。

 

ちょっと、大きな話をすれば、

今話題になっている原発の問題なども、

「そもそも、なぜ原発が必要か」ということを話し合わずに、

なんとなくムードで進めてきた面があると思います。

 

まあ、推進派の人たちは、

「それなりに議論を尽くしてきた」と考えているのしょうけどね。

 

話を企業経営に戻しますが、私は多くの企業を見てきて、

比較的状況のよい会社、動きのスムーズな会社ほど、

「そもそも論」を大事にしていると感じています。

 

そして、日常的に「そもそも論」を話し合う習慣があります。

 

日常的に「そもそも論」が話し合えると、

社員は会社や経営陣が信じられるようになり、

仕事の意義も感じられるようになるんです。

 

だから、日々の仕事に力が入る。思い切って仕事が出来る。

 

逆に、ギクシャクしている会社は、

日常的に「そもそも論」を話す機会が少ない。

 

「そもそも論」よりも、

「いいからやれ!」「つべこべ言わずに、黙ってやれ!」

という感じですね(^^)

 

そういう会社の社員は、

自分を押し殺して、惰性で仕事をするようになります。

 


「飲みニケーション」は、良し悪しがありますが、

日常的に「そもそも論」を話し合う機会としては、

とても良い機会だと思います。

 

まあ、必ずしも酒を飲まなくてもいいのですけどね。

 


繰り返しますが、

「そもそも論を話し合う」のが悪いわけではなく、

「そもそも論を話し合うタイミング」が悪いのです…。

 


まあ、私もエラそうなことを言っていますが、

まだまだ足りません。

 

今週末、息子と富士山に登る予定でいますが、

    そもそも、なんであなたはこの忙しい時期に、

    ムリして富士山に登らなきゃいけないのよ?

と、カミさんに「そもそも論」を吹っかけられています。

 

これも、なんとなくムードで進めてしまったツケです(苦笑)

 

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 ●編集後記

  夏カゼの人が多いですね。私もまだ本調子ではありません。

  みなさんも、ご自愛くださいね。

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  ご容赦くださいませ。


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