vol.263 => 「ライブ」ならではの面白さ・・・

□■□■-------------------------------------------2014.6.16------□■□■

 

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クロスロードの辻口です。

 

今日は、

       「ライブ」ならではの面白さ・・・

というお話です。

 

 

「聞き出す力養成講座」では、いろいろな演習を行うのですが、

その中に「話したい!というスイッチを入れる」というものがあります。

 

これは、話し手を「頭の中に話したいことがどんどん湧いてきて、話したくて

話したくてしょうがない状態」にさせることなんです。

 

親しい人と会話をしている時、自分が話したい話題に相手が食いついてくれると、

勢いがついてどんどん話し続けたくなりますよね。

 

そういう状態を、意図的に作り出すわけです。

 

この「スイッチを入れる」ことが簡単にできるようになると、

会話をするのがとてもラクになります。

 

 

私が見るところ、芸能人で「スイッチを入れる」のが上手いのは、

笑福亭鶴瓶さんです。

 

NHKに、彼がレギュラーを務めている「家族に乾杯」という番組があります。

 

家族に乾杯 ⇒ http://www4.nhk.or.jp/kanpai/

(あ、毎週月曜日放送ですから、今日の夜8時からやりますよ)

 

これ、けっこうすごい番組でして、鶴瓶さんとゲストが街に出ていって、

そこらにいる人に声をかけて話を聞き出していくという内容なんです。

 

しかも、台本なしのぶっつけ本番。

 

過去何回か「やらせ疑惑」が持ち上がっていますが、多少の下準備はあるにせよ、

見知らぬ人にいきなり声をかけているのはウソではないと思います。

 

素人さんが、芸能人から突然声をかけられ、カメラとマイクを前にして話すのは、

やはりそれなりに緊張するはずです。

 

そこを、やわらかく声をかけて、他愛もない話をしながら緊張を解きほぐし、

やがて調子がついてきて、自ら面白いことをどんどん話すようにしていく。

 

いやはや、すごい「聞き出す力」です。大したもんだと思います。

 

 

鶴瓶さんは、もともと噺家の出身であるため、独り語りの芸を得意としています。

 

反面、アドリブに弱かったそうで、「笑っていいとも」などの生放送の番組では、

ずいぶん苦労したのだそうです。

 

独り語りをしている時に、司会のタモリさんからチャチャを入れられるのが嫌で、

「なんでジャマするんだ!」と一時期険悪なムードになったこともあるとか。

 

この時、タモリさんとしては「ライブならではの面白さを出してほしい」と思って

わざとチャチャを入れていたそうで、それを知ったのが大きな転機だったとのこと。

 

「あの時の気づきがなければ、現在の自分はなかった」とインタビューで話していました。

 

見知らぬ人に声をかけて、話を聞き出していくのが得意になっていったのも、

こうした「ライブならではの面白さ」に気づいたからなんでしょうね。

 

 

最近は、録画・編集・検索などの機能が発達してホントに便利になりましたが、

やはり、どんな話が出てくるかわからないという「ライブならではの面白さ」も

大切だと思います。

 

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●編集後記

 

 そういえば、タモリさんも「聞き上手」ですよね・・・。

 

 笑っていいともに「テレホンショッキング」というコーナーがありましたが、

 あれを見るときは、ゲストよりもタモリさんばかり見ていました。

 

 雰囲気の作り方や、間合いのとり方、相槌の打ち方など、ずいぶん参考になる

 ことが多かったのですが、番組が終わってしまったのは本当に残念です。。。

 

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