vol.629 => 上司というものは、うぬぼれがちである・・・

□■□■-----------------------------2021.11.29-□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

     上司というものは、うぬぼれがちである・・・

というお話です。

 

「三人寄れば文殊の知恵」という言葉があります。

三人集まって知恵を出し合えば、文殊菩薩(智慧を司る仏様)に匹敵するというわけですね。

ところが、そう簡単にいかないわけです。

三人のうち誰か一人がベラベラしゃべると、他の二人は自分の知恵を出す意欲をなくしてしまう。

さらに、そのベラベラしゃべる人が上司だったら、部下はもう何も言わなくなります。

「勝手にすれば?」という感じになってしまう。

 

一方で、上司のほうは、そうした現状に気づいていないことが多い。

少し前の調査ですが、日経ビジネスアソシエ(2018年休刊)が上司・部下にアンケートを実施しました。

まず、上司を対象に、「部下をマネジメントできていると思いますか?」。

結果、「十分できている」「できている」と回答した人が71%を占めました。

さらに、「部下に信頼されている自信はありますか?」という問いには、

「大いに自信がある」「自信がある」と答えた人が64%だったそうです。

ところが、部下のほうにアンケートを実施すると、

上司に対し「大いに不満がある」「不満がある」が62%、

「大いに満足している」「満足している」が38%だったとのこと。

これ、編集部による独自調査で、母集団も150人など、データの妥当性に疑問はありますが、

「上司というものは、うぬぼれがちである」という傾向は見てとれると思います。

 

緊急事態宣言が解除されて、久しぶりに飲みに出かけました。

隣のテーブルでは、上司一人と部下二人と思しきグループが。

ほぼ一方的に、上司の人がしゃべっています。

内容はというと「昔の武勇伝」。

ホント、絵に描いたような感じでした。

(コロナが落ち着いて、部下をケアしようと飲みに連れ出して、話題に事欠いて昔話をしているのかな…)

私のようなオジサンからすると、ちょっと微笑ましいのですが、部下のお二人は退屈そう。

上司がお手洗いで席を外すと、二人で「相変わらず、よくしゃべるよな」なんて話している。

(たぶん、この上司の人もアンケートに「部下を十分マネジメントできている」「信頼されている」と答えるんだろうな…)

そんなことを思いながら、ゆっくり酒を飲んでいました。

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