vol.635 => 「言うまでもないことだ」と思っているから言語化しようとしない・・・

□■□■-----------------------------2022.1.31---□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

   「言うまでもないことだ」と思っているから言語化しようとしない・・・

というお話です。

 

「暗黙知の言語化って、なんだか難しそうですね」。

こうした声を、よく耳にします。

「暗黙知」という表現が、そう感じさせるのかもしれません。

でも実際には、それほど難しいことではないんです。

対話力強化講座で学ぶ「話し合う目的を共有して、やり取りを回す」。

ほとんどの暗黙知は、これをしっかり行えば言語化できます。

 

暗黙知が言語化されないのは、なぜか?

その原因の一つは、当人が「言うまでもないことだ」と思っていることです。

「こんなこと当然だよね。だから、わざわざ言葉にするまでもないかな」と思ってしまう。

それを、「いえいえ、そんなことありませんよ。大事なことですよ」と言いながら、やり取りを回していく。

興味深そうに、反応を返しながら。

「勉強になります!」なんてコメントを入れながら。

そうすることで、優績者が抱えているノウハウなどが、ポツポツと言語化されていきます。

 

これは、メンバーが抱え込んでいる情報でも同じです。

「こんなこと、報告するまでもないかな」と思ってしまう。

過去に上司に報告しようとしたら、うるさそうな顔をされた。

そんな記憶が頭をよぎって、報告するのをためらってしまう。

そして、「忙しそうだから、後でタイミングを見て報告すればいいか」なんて考える。

そのうちに、報告するのを忘れていまう。

こういうのが、後になって「それ、はやく言ってよ~」ということになる。

「ハッキリ大変だとわかること」だったら、すぐ報告するはずです。

「言うまでもないようなことを、わざわざ言葉にすることはないかな」。

これも、暗黙知を生んでしまう原因の一つなのです。

 

3/2(水)に「まとまらない話13」を開催します。

そこでは、「(オンラインでも)活発な意見交換が行われるようにするには?」について取り上げます。

「活発な意見交換が行われる場」というのは、

「暗黙知が生まれてしまう環境」と真逆なわけです。

そう考えると、どのようにすればよいのかイメージが湧きやすいかな…なんて考えています。

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▼話をわかりやすくするために、割り切った表現をすることがあります。ご容赦くださいませ。

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 断る必要も出典を明示する必要もありません。遠慮なさらずどんどん使い回してください(^^)/

 

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