vol.175 => 「DNAの共有」と「理念の共有」の違いは何か?

□■□■--------------------------------------2012.9.10------□■□■

ビジネス・ストーリー ライターの辻口です。


今日は、

    「DNAの共有」と「理念の共有」の違いは何か?

というお話です。

 


今月号の「日経トップリーダー」44ページで、

当社が「ものがたり」の制作をお手伝いした

「エステー産業株式会社」さんが取り上げられています。

 

エステー産業株式会社
http://www.st-sangyo.co.jp/page2.html

 

エステー産業さんは、中国、フィリピンなど、

アジアに積極的に進出していますが、

現地社員とも「エステー産業のDNA」を共有しようと

努力していらっしゃいます。

 

そのために、

「エステー産業ものがたり」を中国語、英語に翻訳し、

現地の全社員に配布しているんです。

 

日経トップリーダー9月号では、

同社のそうした活動が取り上げられています。

 


ところで、

「DNAの共有」と「理念の共有」の違いって、

ご存じですか?

 

これ、結構ゴチャ混ぜに使われてるんですよね…(^^)。

 

ちょっと、乱暴に整理すると、

   「DNAの共有」=「動き方の共有」

    「理念の共有」 =「考え方の共有」

ということなんです。

 

たとえば、

人間が「ついつい食べ過ぎる」のは、

DNAが関係しています。

 

人類は長い間、飢えと隣り合わせで生きてきたので、

「食べられる時に、なるべく食べて、栄養をとっておく」

ように、動き方がプログラムされているんです。

 

だから、「ついつい、食べ過ぎる」んですね(苦笑)。

 

この、「ついつい、やってしまう」というのが大事なんです。

 

「ついつい、やってしまう」というレベルまで、

具体的に行動するように刷りこまれていないと、

DNAとは言えないんです。

 

だから、「顧客志向」などの抽象的な言葉だけでは

DNAは表現出来ないし、共有も出来ないんです。

 

もっと、具体的な行動が目に浮かぶような言葉で

表現しないといけません。

 

「顧客志向」についてのDNAであれば、

「お客さんのことが気になって、ついつい●●してしまう」

という感じの表現ですね。

 

だから、DNAを表現しようとすると、

どうしても、ある程度の長さの文章が必要です。

 

簡単なキーワードでは、表現出来ないんです。

 


「ついつい、やってしまう」こと・・・。

 

さて、「御社のDNA」は、どのようなものでしょうか(^^)

 

 

 


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 ●編集後記

  週末、次男と二人でキャンプに行ってきました。

  8月末締切の仕事を抱えて、夏休みに何もしてやれなかったので、

  ちょっとだけ、点数かせぎ・・・(笑)

  一方、長男のほうは、「オレ、大会の練習があるから行かないよ」

  とツレナイ返事。もう、父親とは遊んでくれない年頃ですね…(涙)。

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※ 本文中、話をわかりやすくするために割り切った表現をしています。

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  私の考え方って、決して人を不幸にするものではないと思うんです。

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