vol.202 => 「点を聞き出す」「線を聞き出す」・・・

□■□■--------------------------------------2013.4.1-------□■□■

【クロスロード辻口の、「聞き出す力」を考察するメルマガ】
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クロスロードの辻口です。

今日は、「点を聞き出す」「線を聞き出す」というお話です。


このメルマガを長くお読みの方は、
「点」「線」と聞いただけで、ピンとくるかもしれませんね(^^)。


「点を聞き出す」というのは、
たとえば、「電話番号を聞き出す」というようなことです。

これは、簡単ですよね。

聞きたいことを明確にして、質問すればいいだけです。

まあ、「女性から電話番号を聞き出す」というのは、
そんなに簡単ではないかもしれませんが・・・(笑)。


一方、「線を聞き出す」というのは、
言い換えると「話を聞き出す」ということです。

たとえば、お客さんから「最近の状況」について聞き出す。

「最近の状況」というのは、ひと言で表現できませんよね。

あれこれと話さないと、表現できません。

このように、
「こちらの聞きたいことを、相手にあれこれと話させる」のが、
「線(話)を聞き出す」ということになります。


そして、この「線(話)を聞き出す」ことを、
多くの人は苦手としています。

「点を聞き出す」ことしか、できない人が多いんですね。

だから、お客さんから「最近の状況」を聞き出そうとしても、
「ボチボチだよ」としか答えてもらえない(笑)。

「点を聞き出す」ことしかできないから、
「ボチボチだよ」という「点」しか答えてもらえないんです。


私がよく出す事例に、
 娘が突然、「ある人と結婚したい」と言い出した。
 そこで、「相手は、どんなヤツだ?」と聞いたが、
 「うん、いい人よ」としか答えてくれない・・・。
というのがあります。

この場合、父親としては、
「娘の彼氏の話を、あれこれと聞きたい」わけです。

それなのに、「どんなヤツだ?」という「点」しか聞いていない。

だから、「うん、いい人よ」という「点」しか聞き出せないわけです。


「点」を聞き出すには、何が聞きたいのかを明確にすればいい。

すなわち、「質問」を明確にすればいいんです。

方式でいうと、「一問一答式」です。


一方、「話」を聞き出すには、質問だけではダメなんです。

質問をした後、ズルズルッと話を聞き出していかなくてはいけない。

方式でいうと、「芋づる式」です(^^)。


たとえば、娘の彼氏がどんな人か聞きたかったら、どうするか。

まず、「彼氏とつき合い始めたのは、いつ頃から?きっかけは?」など
「思い出せば、答えられる質問」を繰り出します。

ちなみに、「彼氏は、どんなヤツだ?」というのは、
「考えなければ、答えられない質問」です。

このような質問を、いきなり投げかけてしまうと、
相手は言葉に詰まってしまって、何も話してくれないのです。

だから、まずは「思い出せば、答えられる質問」から始める。

そして、娘が少しずつ彼氏のことについて話し始めたら、
「うんうん、そうなんだ。へ~、なるほどね」などと、
うなずいたり、相槌を打ったりして、相手の話を促していく。

そうしていくうちに、
「彼氏について、あれこれと話を聞き出す」ことができる。

だから、「話を聞き出す」には、
「しっかりとコミュニケーションを取りながら話を聞くこと」が
必要なんですね。


しかし、このような「話を聞き出す能力」は、
年々低下していると言われています。

なぜかと言うと、メディアやネットが発達した結果、
人とコミュニケーションをとらなくても
多くの情報が入ってくるようになったからです。

でも、つい数十年ほど前までは、
テレビもラジオも、もちろんパソコンもない状態が
あたりまえだったわけです。

情報というと、人から話を聞くか、活字を読むしかない。

だから、今よりずっと「聞き出す力」が必要だったのでしょう。


もうひとつ、衰えたと言われているのが、
情報をまとめたり、組み立てたりして、イメージする力です。

先ほど言った通り、以前の情報は、
「人づての話」や「活字」しかなかった。

それらの情報は、自分なりに頭の中で整理して、組み立てて、
イメージしないと、「わかった」とは感じられません。

しかし、現在メディアなどから配信される情報は、
人の手によって、わかりやすく編集されています。

まあ厳密に言うと、
「わかりやすく編集されている」のではなく、
「わかったつもりになりやすく編集されている」のですけどね。

さらに、映像や音声が届けられることにより、
余計に「わかったつもり」になりやすい状態になっている。

その分だけ、自分なりに情報をまとめたり、組み立てたりして、
イメージする力が衰えていったのではないかと言われています。

交通機関の発達によって、脚力が衰えたように、
便利になることで、衰えてしまう能力があるわけですね。


でも、便利になったからと言って、
「聞き出す力」や「まとめる力」を衰えるままにして、
いいのでしょうか?

そんなこと、ありませんよね。

あたりまえですが、
「与えられた情報を鵜呑みにする」だけでは、
他の人と違う仕事はできません。

自分の「聞き出す力」「まとめる力」を磨くことで、
より「自分ならではの仕事」をすることができる。

企業であれば、
社員の「聞き出す力」「まとめる力」を磨くことで、
より「差別化」ができる。「競争力」がつけられる。

そうではないでしょうか・・・(^^)。


実は、4/17に開催する「まとめる力養成講座」は、
「聞き出す力養成講座」のアドバンスコースで扱うものなんです。

本来は、一日の研修なのですが、
そのエッセンスの部分を、一時間半でお話しします。

いつも通り、むずかしい話は一切しないで、
あたりまえの話を積み重ねて、わかりやすくお話しします。


お時間がありましたら、ぜひお越しくださいね(^^)/

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クロスロード株式会社主催 第28回オープンセミナーは、
日常的に使える「まとめ方」のコツについてお話しします。

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「まとめる」という言葉は、日常の中でよく出てきますが、
この作業が苦手な人って、意外と多いのではないでしょうか。

そもそも、「まとめる」とはどういうことなのか?

なぜ、「まとめる」ことに苦労するのか?

「まとめる」には、どのようなステップを踏めばいいのか?

こうしたことがわかっていないから、
資料を前にして、ウンウン苦しむ時間が長くなってしまうのです。

そこで第28回オープンセミナーでは、
ビジネスストーリー・ライターとしても活動している辻口が、
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「まとめ方」についてわかりやすくお教えします。

「まとめ方」がわかると、仕事が早く、ラクになりますよ。

当日は、セミナー終了後、場所を変えて、
参加者相互の気軽な交流会も開催する予定です。

皆さまのご参加を、お待ちしております(^^)/

●タイトル「まとめる力養成講座」
     1.「まとめる」とは、どういうことか?
     2.なぜ、「まとめる」のに苦労するのか?
     3.「ポイント」を選ぶ時に、まずやるべきこと。
     4.選んだ「ポイント」を最も簡単に整理する方法は?
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     8.あなたの「自己紹介」をまとめてみましょう。

●日時  4/17(水)19:30~21:00 (19:00開場)

●場所  東京都中央区日本橋人形町1-11-12
     リガーレ日本橋人形町アネックス3F
     最寄駅:水天宮前駅 人形町駅
     昨年までのセミナー開催場所とは異なります。ご注意ください。

●料金  5,000円

●申込  本メール( mailmag@cross-r.jp )に折り返しご連絡ください。
     メルマガ読者以外の方のご参加も歓迎いたします。

●懇親会 セミナー終了後、簡単な懇親会を実施します(22:45終了)。
     帰宅時間に余裕のある方は、こちらもぜひご参加ください。

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●編集後記

このところ、大阪に行く機会が増えているのですが、
「大阪弁って、やっぱり商売に向いているなあ」と改めて感じています。

東京の言葉って、カタイんですよね。

「最近の状況を聞かせてください」なんて、カタイどころかイタイくらい。

大阪の言葉って、「どないです?」「なんぼでっか?」「儲かりまっか?」
「そらえらいこっちゃ」「どないしまひょ?」・・・等々。

なんとも言えない味があります。言葉が練れているんですね。

英語を学ぶのもいいけど、大阪弁を学ぶのも悪くないかも。

でも・・・、英語より難しいかも・・・(^^;

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