クロスロードの辻口です。
今日は、
「本当に聞きたいこと」を聞き出してあげる・・・。
という、お話です。
先日、道を歩いていると、
オートバイに乗っている人から声をかけられました。
どうやら、道がわからないらしく、
「122号線に出るには、どうしたらいいですか?」と聞かれました。
残念なことに、そこから122号線に出るのは簡単ではなく、
教えても覚えられるかどうか、ちょっと不安に思いました。
そこで、「この辺は、あまり詳しくないんですか?」と聞いたところ、
「オリンピック通りに出ればわかるんですけど」との返事が返ってきました。
何のことはない。ちょっと大回りにはなるけど、
オリンピック通りまでの道なら、教えるのは簡単なんです(苦笑)。
それで思ったのが、
「質問する人が、必ずしも的確な質問をしているわけではない」
ということなんです。
だから、相手が「本当に聞きたいこと」を聞き出してあげる必要がある。
先ほどの例でいうと、その人は確かに「122号線に出たい」と考えていた。
そこで、「122号線に出るには、どうしたらいいですか?」と聞いてきた。
でも、その人はオリンピック通りから先はわかるわけだから、
実際に彼が必要としているのは「オリンピック通りまでの道」なわけです。
とはいえ彼は、そこからオリンピック通りまで近いのかどうかわからないし、
見ず知らずの人に道を聞くには大きな通りについて聞くほうがストレスがない。
その結果、「122号線に出るには」という質問になったわけです。
これって、「相談」でも同じことが言えます。
「上司に相談したら、ちょっと違うことを丁寧に(延々と)説明された」
なんて経験、ありませんか(苦笑)。
笑い話みたいだけど、これってお互いに大きなロスですよね。
こちらは自分が必要としない情報を延々と聞かなければいけないし、
上司も意味のない行動に時間を費やしているわけだから。
そういえば、以前、あるIT企業にお勤めの方が、
「お客さんが、『セキュリティについて聞きたい』というので、社内にいる
専門家を何人も連れてレクチャーに行ったら、お客さんが知りたかったのは、
自分でも答えられるような簡単なことだった」と話していました。
これなんか、何人分もの時間をロスしているわけですよね・・・。
質問や相談を受けたら、すぐに答えようとせず、
「相手が何が知りたいのか」を、もう少し掘り下げてみる。
相手の質問を鵜呑みにしない。
「相手が聞きたいこと」に答えてあげなければ、
いくら丁寧に、上手に教えてあげても、時間のムダなんですよね。
ここで、ちょっとタネ明かしをします。
11/20に開催するオープンセミナー
「これで10割!空回りしない絶対コミュニケーション力講座
『伝える力』と『聞き出す力』のコラボレーションセミナー」
この「伝える力と聞き出す力で10割」の「比率」って、
どれくらいだと思いますか?
コラボレーションする根本さんと私の見解では、
「聞き出す力が9割」なんです。
「聞き出す力」で「何を、どう伝えるべきか」を聞き出した上で、
「伝える力」で「最大限の効果が上がるように伝える」。
こういう組み合わせになります。
「そんなの、当たり前じゃん」と思われるかもしれませんね。
でも、多くの人は、「何を、どう伝えるべきか」ということを、
「自分の都合」や「思い込み」で決めてしまっています。
そして、「最大限の効果が上がるように伝えよう」とだけ努力している。
だから、努力の割に効果が上がらないんです。
「何を、どう伝えるか」は相手に合わせて決めるんです。
その上で、「最大限の効果が上がるように伝える」ようにする。
「努力の方向性」を、ちょっと変える必要があるんですね。
そこで、ちょっと強めに「聞き出す力が9割」と言っています。
まあ、このメルマガをお読みの方は、聞くことに関する意識が高いから、
少し比率が違うかもしれませんけどね(^^)。
とはいえ、「相手が本当に聞きたいこと」を聞き出さないまま、
質問や相談に答えていませんか?
もし、そうだとしたら、11/20(水)は空けておいてくださいね。
18:30から、大手町で開催します。
それから、部下やお知り合いの方などのご紹介、ご参加も歓迎します。
お申込みは、このメルマガに折り返しご連絡くださいね。
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「伝える力」と「聞き出す力」のコラボレーションセミナーを開催します。
両者は「表裏」の関係にあるため、同時に学ぶととても効果的なのですが、
それがついに実現したわけです。私もすっごく力が入っていますよ(^^)/
詳細は ⇒ https://www.cross-r.jp/service/image/seminar20131120.pdf
●タイトル これで10割!空回りしない絶対コミュニケーション力講座
「伝える力」と「聞き出す力」のコラボレーションセミナー
●講 師 根本広喜(伝える力) 辻口寛一(聞き出す力)
●日 時 11/20(水) 18:30~21:30(18:00受付開始)
●場 所 東京都千代田区大手町1丁目7-2
東京サンケイビル7F A会議室
●受講料 10,000円(事前振込制 振込先は別途ご案内します)
●申 込 本メール( mailmag@cross-r.jp )に折り返しご連絡ください。
メルマガ読者以外の方のご参加も歓迎いたします。
●講師プロフィール
根本広喜 株式会社クリエイションズ・アイ 代表取締役社長
1970年 埼玉県出身 明治大学法学部卒
大学卒業後、日本生命保険相互会社にて、千代田、日本橋支社等、東京都心の
営業部長として、法人営業、営業スタッフの管理・育成、組織拡充に従事。
営業成績及び営業組織の強化実績にて表彰多数。その後、豊富なセールス及び
マーケティングの経験と実績をもとにコンサルタントに転身。
「伝えたいことを120%伝えきる」独自のプレゼンテーションメソッドを開発。
P・ドラッカーの「的確なマーケティングはセールスを不要にする」という理論
に対抗し、「セールスの実績・感覚なくして、真のマーケティングは実現しない」
という理論を唱え、その理論を「話し方・見せ方」というフレームワークに落とし
込んだメソッドで、現在は異色のマーケッターとして活躍中。
自治体が主催する日本最大級のビジネスコンテスト「横浜ビジネスグランプリ
2011」 において、クライアント企業の事業計画の策定の段階から関わり、実際に
スピーカーとして グランプリを獲得(434社中1位)。
●後 援 フジサンケイビジネスアイ http://www.business-i.jp/
●協 力 イノベーションズアイ http://www.innovations-i.com/
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●編集後記
帰宅後、「さっき、道を聞かれたんだよ」と、この件を話したところ、
「へえ。お父さんみたいに恐そうな人に道を聞くなんてスゴイね」と
「オートバイの人の勇気」に息子たちは感心していました。
う~む、そこに感心するか・・・。
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