vol.241 => 「話しにくい」には、二つの方向がある・・・

□■□■--------------------------------------2014.1.14------□■□■

 

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クロスロードの辻口です。

 

今日は、

    「話しにくい」には、二つの方向がある・・・。

というお話です。

 

 

当たり前のことですが、「聞き出す」という行為は、

「相手の話しにくいことを聞いていく行為」です。

 

ですので、「聞き出す力養成講座」は、

「相手の話しにくいことを聞いていく力を養う講座」です。

 

こう言うと、何だかアヤシイ感じがしますね・・・(苦笑)。

 

でも、全然アヤシくないんですよ。

 

実際に、日本IBMさんをはじめとした数多くの大手企業に

社員研修として取り入れられて、高い評価を受けていますからね。

 

実は、「話しにくいこと」というのは、以下の二つの方向に大別されます。

 

A:「難易度」が高い

  「表現するのが難しい。うまく言葉に出来ない。モヤモヤしている」ようなこと。

  ⇒これらを聞き出すには、「言いたいことは、こういうことですか?」などと

   サポートしながら聞いていく「配慮とスキル」が必要。

 

B:「ストレスレベル」が高い

  「話したくない。恥ずかしい。怖い。話すことにリスクを感じる」ようなこと。

  ⇒これらを聞き出すには、やはりどうしても「信頼関係」が必要。

 

「聞き出す力養成講座」は、上記Aに関する「配慮とスキル」を、

効率的に習得出来るように体系化したものです。

 

すなわち、「相手の話したくないことを無理に聞き出す技術」ではなく、

「言葉にしにくいことをサポートしながら聞いていく技術」なのです。

 

たとえば、皆さんが会議の司会進行役をしているとしましょう。

 

参加者に、「これについて、意見はありませんか?」と投げかけます。

 

すると、ほとんどの場合「・・・・・」となります(苦笑)。

 

こういう時、会議の参加者たちは、「何も考えていない」わけではないのです。

 

また、「答えたくない」わけでもありません。

 

ただ、「意見って言われても・・・」「あるにはあるけど・・・」などと、

ちょっと戸惑っているのですね。

 

だから、「意見はありませんか?」と投げかけるだけではダメで、

答えられるように「サポート」してあげる必要があるのです。

 

聞き出す力養成講座を受講すると、

こういう時どうすればよいのか、わかるようになります。

 

サポートのポイントは、

 1.相手を「その気」にさせる。

 2.必要なことを思い出させる(考える材料を相手の頭の中に並べさせる)。

 3.考えさせる(頭の中にある材料を組み立てさせる)。

という三つを行うことです。

 

これらを、もっと具体的な手順に落とし込んで、

誰でも出来るように体系化したのが「聞き出す力養成講座」なのです。

 

 

実はこれ、完全に「日本オリジナルの研修」なんです。

 

というのは、アメリカの知識層は、「キミはどう思う?」と聞かれたら、

「オレはこう思うよ!」とコメントするように幼い頃から訓練されています。

 

何故なら、「自分なりの意見を述べなければ、存在が認められない」のが

アメリカの文化だからです。

 

そのため、多少トンチンカンでも、まとまっていなくても、

「どう思う?」と意見を求められれば、堂々と述べるわけです。

 

皆さんは、コーチングなどでよく言われる、

「オープンクエスチョン」という言葉をご存じですよね?

 

この概念は、アメリカの知識層を相手にするには適切です。

 

「どう思う?」と聞かれれば、話し出すのですから。

 

しかし、日本人には不向きです。

 

「どう思う?」と聞かれても、話し出さないのです。

 

コーチングという技法は、アメリカの経営者・政治家など、

知識層・エグゼクティブを対象にして開発されています。

 

だから、彼らを相手にするには「オープンクエスチョン」でいいんです。

 

よく、「コーチングを学んだけど、うまく使えない」という人がいます。

 

これは、「オープンクエスチョン」を日本人相手にやろうとするからです。

 

お断りしておきますが、私はコーチングなどのアメリカ発の技術がダメだと

言っているわけではありませんよ。

 

コーチングは、とても素晴らしい技術の体系だと思います。

 

ただ、文化の違いにより、日本人には合わないところがある。

 

日本人を相手にする場合、「話し出させる」というプロセスに

もう少し力を入れないといけないのです。

 

コーチングだけでなく、アメリカ発の技術には、

「話し出させる」という概念そのものが希薄です。

 

そこを補うのが「聞き出す力養成講座」なんです。

 

「聞き出す力養成講座」では、「話し出させる」ことに加えて、

「こちらが知りたいことを、ごく自然に聞き出す技術」を学びます。

 

先ほど、「話しにくいことをサポートしながら聞いていく」と言いましたが、

そうしていると「この人わかってくれる!」と信頼されるようになるので、

結果的に「話したくないこと」も話してくれる可能性が高くなるんです。

 

「聞き出すから信頼され、信頼されるからより聞き出しやすくなる」という

好循環が生まれるんですね。

 

これは、経営者、マネージャーなど部下を持つ人たちだけでなく、

お客さんと接する営業マンの人たちにも必要なスキルだと思います。

 

もっと言うと、「聞き出す力」は、

「日本人相手にビジネスをする人すべてに必要なスキル」だと思っています。

 

 

今回、ビジネス・ブレークスルーさんと共催で、

3/7(金)19:30~22:30、3/9(日)10:00~15:30

の二日間に分けて「聞き出す力養成講座ベーシックコース」を開催する

ことになりました。

 

場所は、ビジネス・ブレークスルーの麹町にあるサロンをお借りして行います。

 

実は、同社のリーダーシップ・プログラムの中で最も人気があるのが

「ファシリテーション」なのだそうです。

 

やはり、リーダーの人たちは、部下たちの意見や考えを引き出すことの必要性を

感じているのですね。

 

ただ、ファシリテーションもアメリカ発の技術なので、

「出てきた意見をどう束ねて方向づけしていくか」が中心で、

「話し出させる」ということに関する概念は希薄なのです。

 

そこで、「聞き出す力養成講座」を共催することで、

ビジネス・ブレークスルーで学んでいる人たちのご要望に

少しでもお応え出来ないかと考えたわけです。

 

もちろん、ビジネス・ブレークスルーで学ぶ人たちだけでなく、

私のメルマガをお読みの方も参加することが出来ます。

 

麹町のサロン、大前研一さんのこだわりが随所に見られて、

とってもキレイで素敵なところですよ。

 

またとない機会ですから、ぜひお見逃しなく。

 

お申し込みは、このメルマガに折り返しご連絡くださいね。

 

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●編集後記

 

 先週取り上げた、マイツグループさんに新年のご挨拶で伺ったところ、

 今年の同社の合言葉が「聞き出す力してる?」に決まったそうです。

 

 うれしいですよねえ・・・。

 

 先週、「希望と勇気」ということについて書きましたが、かえって

 私のほうがお客様に「希望と勇気」いただいているような気がします。

 

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