□■□■-------------------------------------------2014.7.14------□■□■
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クロスロードの辻口です。
今日は、
いつの間にか「こだわってしまっている」こと・・・。
というお話です。
「相手の話を聞こうとは思うけど、ついついしゃべり過ぎてしまう・・・」
こう思っている人って、意外と多いものです。
では、なぜ「ついついしゃべり過ぎてしまう」のでしょうか?
意思が弱いから? 聞くスキルがないから? 目標が不明確だから?
たしかに、そうした一面があることは事実です。
でも、意外と知られていないのが、
「いつの間にか『こだわってしまっている』ことがあるから」なんです。
話をわかりやすくするために、「ダイエット」の例を挙げます。
「ついつい食べ過ぎてしまう」から、ダイエットがうまくいかない(^^)。
そうすると、
「意思が弱いからダメなんだ」とか、
「ダイエットに関する知識がないからダメなんだ」とか、
「こうなりたい!という目標が不明確だからダメなんだ」とか、
よく言われますよね(^^)。
たしかに、これらは、
「ついつい食べ過ぎてしまうことが抑制できない原因」ではあります。
でも、「ついつい食べ過ぎてしまう原因を排除する」ことにはなりません。
実は、「ついつい食べ過ぎてしまう原因を排除する」ことができないままだと、
残念ながらリバウンドしちゃうんですね・・・。
まあ、だからこそ、ダイエット産業って成り立っているわけですが(苦笑)。
ここに、「なぜ人と組織は変われないのか(英治出版)」という本があります。
人や組織が、「よし!変わるぞ!」と決意しても変われない理由を考察した本で、
なかなか面白いです(^^)。
この本によると、「ついつい食べ過ぎてしまう人」って、
「食べることについて、いつの間にか『こだわってしまっている』こと」が、
何らかの形であるのだそうです。
たとえば、
「たくさん食べて『大きくなりたい』『強くなりたい』と思って育ってきた」
「食べ物を残すと『あの人は行儀が悪い』と思われるのではないかと不安だ」
「健康のために、『何でも偏らずにバランスよく食べたい』と思っている」
「少ししか食べないと、『作った人に申し訳ないなあ』という気持ちになる」
などですね。
このように、
「食べることについて、いつの間にか『こだわってしまっている』こと」が、
何らかの形で存在する・・・。
これらが、「ついつい食べ過ぎてしまう原因」になるわけです。
ダイエットを確実に成功させるためには、このような「原因」を明らかにした上で、
その原因を解消する(こだわりを無くすor目標との折り合いをつける)ようにしないと、
ダメなんですね。
そうしないと、たとえ痩せたとしても、すぐにリバウンドしてしまう・・・。
同じように、先ほどの「ついついしゃべり過ぎてしまう」ということに関しても、
会話において「いつの間にか『こだわってしまっている』こと」があるはずです。
たとえば、
「目の前にいる相手を楽しませたい、ウケたい」
「自分が無知だと思われたくない」
「自分の優秀さをアピールしたい」
「相手をコントロールしたい」
「話を聞くのは負けたような感じがする」
「どうしても時間がもったいなく感じる」
などですね。
こうした「こだわり」があると、「ついしゃべり過ぎてしまう」ようになります。
実は、この「いつの間にか『こだわってしまっている』こと」って、
ビジネスにも結構大きな影響を与えているんですよね。
たとえば、「なかなか部下に権限を移譲することができない人」っていますよね。
こういう人には、
「『自分こそが、この部署のヒーローだ!』と言われ続けたい」
「自分の体をシコシコ動かしていないと、なんだか不安になる」
「『オマエ、ずいぶんエラそうになったなあ』と言われたくない」
「任せようとしてモタモタしている時間が、何だかもったいない」
などの「いつの間にか『こだわってしまっている』こと」があります。
逆に、権限を委譲されるべき部下の人のほうにも、
「なるべく上司の意向に逆らわないようにして、気に入られたい」
「自主的に動いて失敗したら恥ずかしい、恥をかきたくない」
「周囲の人たちとの間に、波風を立てたくない」
などの「いつの間にか『こだわってしまっている』こと」があります。
こうした「こだわり」を、そのまま放置していると、
いつまで経っても「権限委譲」は進まないんですね。
「いつの間にか『こだわってしまっている』こと」を明らかにするには、
当たり前ですが、まずは「自分の胸に手を当てて考えてみる」ことです。
でもまあ、一人ではなかなかうまくいきません。
そこで、カウンセリングを受けたり、ワークショップをこなすことが有効です。
当社では、この手法を取り入れたサービスを開発していまして、
現在数社に対して実験的に導入を始めています。
たぶん、これ、「なかなか変われない人と組織に対する処方箋」になると思います。
ご興味ある方は、お問い合わせくださいね(^^)/。
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