□■□■---------------------------2015.3.30 --□■□■
「聞き上手な人」が増えれば、世の中はもっともっとハッピーになる!
【クロスロード辻口の、聞き上手になるメルマガ(ほぼ毎週月曜日配信)】
□■□■----------------------------------□■□■
クロスロードの辻口です。
今日は、
「体系化するコツ」とは何か・・・?
というお話です。
よく「体系化するのに、コツってあるんですか?」という質問を受けることがあります。
私が提供している「サポーティブ リスニング スキル」養成講座が、とても体系的なので、
研修そのものだけでなく、それを作り上げる過程にも興味を持たれる方が多いんです。
それで、その回答ですが、あると言えばあります。
それは、「つながり」を見つけることです。
拍子抜けするほど簡単なことですが、これには深い意味があるんですよ。
世の中のことって、バラバラに見えるけど、実は驚くほどつながりがあります。
そのつながりを見つけて、だれにでもわかるようにする。
その手段が、論理だったり、ストーリーだったり、体系化だったり、デザインだったりするわけです。
昔から私のメルマガをお読みの方はご存知ですが、私は以前「企業のストーリー」の制作に
注力していました。
創業者が、どのような生い立ちで、どんな経緯で事業を立ち上げ、どんな苦労を経て、ここまで
会社を大きくしたのか。
そうしたことを聞き出した上で、何を大切に考えていて、現状をどのように認識していて、
これからどうして行きたいのかを一緒に考えて、「ものがたり」にまとめていくわけです。
これらは、すべて「つなげる」作業です。
創業者の頭の中ではつながっているけど、それをうまく表現できない。
社員たちにはわからない。一貫性が見えない。
これだと、メッセージに説得力がないんですね。
そこを一貫したストーリーでつなげることで、説得力を持たせるわけです。
これが「つなげる」ことの威力です。
私、この仕事をしながら、「聞き出す技術」だけでなく「体系化する技術」も磨いていたんです。
こうして思うと、ホントに無駄な経験なんてないんですね・・・。
ほとんどの人は、体系化しようとする時に、膨大な情報を前にして、何から手をつけたらよいのか
わからず、呆然としてしまいます。
体系化するのは、とても地味な作業です。小さなつながりをたくさん作りだして、ひと括りにまとめ、
さらに大きな括りでまとめ上げる。そして、それらを規則性を持たせて並べていく。
こんな作業を、地味~に続けていくわけです。
大切なのは、「つながりを見つける」ことを明確に意識しながら着手すること。
そして継続することです。
ちなみに、「ストーリー」とは「意味のつながった話」のことを言います。
「ウサギとカメ」という物語がありますが、それで「怠けちゃいけない」「見くびっちゃいけない」
という教訓が伝わりますよね。
「ウサギとカメが競争した話」と「教訓」がつながっている。
意味がつながっていますよね。だからストーリーになっているんです。
ただし、エンターテイメントの「ストーリー」は、定義が少し違います。
「旅立ち⇒遭遇(苦難)⇒克服(葛藤)⇒帰還」がエンターテイメントのストーリーの基本パターンで、
これに「愛」とか「勇気」とか「不条理」のメッセージがつながります。
ハラハラ・ワクワク・ドキドキがないと、エンターテイメントでは認められないですね。
すごく大きなことを言うと、世の中の活動はすべて「つながり」を作る行為なんです。
メーカーは、素材や部品を組み立てて(=つなげて)商品を作っています。
商社も、物流も、つなげていますよね。
「研究開発」も、つなげる行為です。
「これを、こうすると、こうなる」という発見をして、精度を上げていく。
これも「つなげる」という行為ですよね。
ちなみに、「わかる」「気付く」というのは、頭の中の知識と知識がつながることです。
「これを、こうすると、こうなるのか!」ということがつながると、「わかる」わけです。
「どうすれば話が聞き出せるのか」ということは、ほとんどの人はよくわかっていません。
すなわち、うまく頭の中でつながっていないんです。
それを、「これを、こうすると、相手が話をしてくれる可能性が高くなる」というふうに
整理してつなげてあげると、受講した人たちは「わかった!」となるわけです。
今、私は中国人のことを一生懸命勉強しています。
多くの日本人は、中国人のことを「わからない」と言います。
これは、「これを、こうすると、こうなる」というのが、つながらないからです。
顔つきが日本人と似ているせいもあって、同じように行動するだろうと考えてしまう。
よく勉強すれば、中国人の「これを、こうすると、こうなる」という特性が見えてきます。
すなわち、中国人のことが「わかる」ようになります。
まだまだ勉強中ですが、少しだけ中国人のことがわかってきたような気がします。
それから、経営というのは、いろんなものをつなげる行為です。
ヒト・モノ・カネ・情報を集め、それらをつないでいく行為です。
経理という仕事は、お金の流れをつなげる行為です。
貸借対照表は、企業に入ってきたお金が今どんな状態になっているのか、つながる資料です。
人事という仕事は、人の流れをつなげる行為です。
採用して教育して配属して支援して、大いに活躍してもらう。
そしてハッピーな退職に至るまでのプロセスをつないでいくわけです。
営業活動やマーケティングも、つなげる行為です。
たとえば、「サポーティブ リスニング スキル」を習得すると、どんなメリットが得られて、
それが企業の業績にどう好影響を与えるか。
これをつないで見える化すれば、お客さんは導入しようという意思決定をしてくれます。
やっぱり、「いいモノやサービスを提供する」だけではダメなんですよね。
そのモノやサービスが、何かの「コト」に結びつかないと、売れないんです。
私たちが若い頃に車が欲しかったのは、女の子にモテたかったり、周囲に気兼ねなく
一人の時間を過ごせるプライベートな空間が欲しかったからです。
今の若い人たちは、「車の所有⇒女の子にモテる」というのがつながっていない。
そもそも、彼らは、女の子にモテることにあまり意味を見出していない(苦笑)。
将来を悲観的に考えている人も多いから、あまりお金を使おうと思わない。
そういう意味で言うと、政治というのも、つなげる行為ですよね。
今の日本の延長線上に明るい未来がつながっていると思うからこそ、希望が持てます。
そうすれば、消費は喚起します。
子供も作ろうと思うでしょうね。
「体系化する」というところから、えらく話が大きくなってしまいましたが(苦笑)、
「つなげる」というのは、とても大切な行為なんです。
------------------------------------------
4月(東京)、5月(上海)のイベント開催日程が固まりました。お申し込み受付中です。
お申し込みは、このメールにそのまま折り返しご連絡ください。
●養成講座説明会(東京) 詳細は⇒ http://goo.gl/tDvqKU
4/15(水)15:30~17:30
●ベーシックコース体験会(東京) 詳細は⇒ http://goo.gl/W182no
4/22(水)9:30~18:00
●養成講座説明会(上海) 詳細は⇒ http://goo.gl/xlfW8l
5/12(火)15:00~17:00
●ベーシックコース体験会(上海) 詳細は⇒ http://goo.gl/SKZfh8
A日程 5/7(木)9:30~18:00 (日本語⇒中国語への通訳付き)
B日程 5/10(日)9:30~18:00(日本語のみ)
●アドバンストコース体験会(上海) 詳細は⇒ http://goo.gl/OZGJBi
5/6(水)9:30~17:30
上記イベントへのお申し込みは、このメールに折り返しご連絡ください。
------------------------------------------
編集後記
うっかりしていましたが、いつの間にかメルマガが300号になりました。
我ながら、よくまあ続いたものです。
300号だからといって、何か特別なことがあるわけではありませんが(笑)、
これからもペースを崩さずに淡々と書き続けていこうと思います。
------------------------------------------
▼話をわかりやすくするために、少しばかり割り切った表現をすることがあります。
どうぞ、ご容赦くださいませ。
▼本メールで得たノウハウや考え方、ヒントなどを、転用、転載、転送するのは、
まったく構いません。断る必要もなければ、出典を明示する必要もありません。
遠慮なさらず、どんどん使い回してください(^^)/
▼本メールは、当社と関係のある方、かつて当社と関係があった方、及び、
WEBサイトから配信を申し込まれた方に対してお送りしております。
▼本メールを折り返していただければ、いつでも辻口と連絡がとれます。
いつでも、どこでも、どんなことでも、どうぞお気軽にご連絡ください。
▼配信先、登録内容などの変更をご希望の方は、お気軽に折り返しご連絡ください。
▼本メルマガは、辻口とご縁のある方、配信を依頼された方々に対して
お送りしております。配信不要の方は、大変お手数をおかけしますが、
http://goo.gl/W9lonx にアクセスして解除作業を行ってください。
(メールアドレスを入力するだけで解除できます)。
登録解除後、個人情報はすべて抹消されます。以後、当社のほうから
連絡が参ることは一切なくなりますので、どうぞご安心くださいませ。
▼バックナンバーは、弊社WEBサイトで閲覧できます。
▼当社の業務に関するお問い合わせも、本メールに折り返しご連絡ください。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■発行元 :クロスロード株式会社 http://www.kikidasuchikara.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (c) 2015 CROSS ROADS Co., Ltd. All Rights Reserved.