vol.342 =>  「ソフトスキル」というよりも、「レバレッジスキル」である・・・

□■□■---------------------------2016.1.25---□■□■

  「話し上手」になるよりも、「聞き上手」になるほうが、簡単だしメリットも大きい!

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クロスロードの辻口です。

 

今日は、

 

      「ソフトスキル」というよりも、「レバレッジスキル」である・・・

 

というお話です。

 

 

最近、気になっている表現に「ハードスキル」「ソフトスキル」という言葉があります。

 

「ハードスキル」というのは、「仕事に関する専門知識」などです。

 

これらは、「学習した効果がテストで測りやすい」という特長があります。

 

一方、「ソフトスキル」は、コミュニケーションスキルなどの「汎用性のあるスキル」です。

 

これらは、残念ながら、「学習した効果が、テストで測りにくい」ものです。

 

要するに、「教育を受けても、効果がハッキリしない」わけですね。

 

そのため、企業の人材教育に、ソフトスキルは導入されにくいんです。

 

「重要性はわかるけど、効果が測りにくいものを導入するのは勇気が要る」ということですね(笑)。

 

 

ただ、これ、「ハード」「ソフト」という名前によるところも大きいんじゃないかと思います。

 

ハードスキルは、個人の生産性は高めますが、組織の生産性は高めません。

 

ソフトスキルは、個人の生産性だけでなく、組織の生産性も高めることができます。

 

個人×組織で生産性が高まれば、掛け算になるので、何倍、何十倍、何百倍にもなります。

 

だから、「ソフトスキル」というより「レバレッジスキル」なんです。

 

レバレッジとは、てこ(Lever)の力を使って影響力を大きくすることをいいます。

 

主に金融で使われる用語ですが、組織論にも応用できる考え方です。

 

 

「生産性」というものは、人類が「分業制」を取り入れてから飛躍的に向上しました。

 

機械、ITなどの生産活動を後押しする技術が取り入れられて、さらに向上しました。

 

しかし、ここにきて、生産性の向上が足踏みしています。

 

なぜかというと、社会が高度化・複雑化してきたため、分業が機能しなくなってきたのです。

 

昔は、「たくさんの人で、たくさんモノをつくって、たくさん売る」時代でした。

 

これだと、分業するだけでいいんです。

 

今は、「いろんな人で、いろんなモノをつくって、いろんな人に売る」時代です。

 

これだと、分業するだけじゃダメなんですよ。

 

分業が進みすぎて、「バラバラ」になっている。

 

「バラバラ」になっているものをどうするか?

 

「つなぎ合わせる」ことが必要です。

 

すなわち、「協力する」という側面が必要とされているんです。

 

ところが、この「分業する+協力する」ということの必要性が、まだまだ認識されていない。

 

残念ながら、「分業する+効率化する」という段階で止まっている。

 

「職掌を明確にしよう」「責任を明確にしよう」「評価を明確にしよう」

 

こういう声って、よく聞かれますよね。

 

これ、「分業する+効率化する」ことばかり意識している証拠です。

 

「協力する」が忘れられている。

 

だから生産性が高まらないのです。

 

 

このことを、ボストン・コンサルティング・グループのイブ・モリュー氏は、

「組織の生産性低下の原因は、明確・責任・評価である」と述べ、

そのわかりやすい例として「リレー競争」を挙げています。

 

⇒ http://logmi.jp/92047

 

優秀な人材を集めて、個々の能力を最大限に発揮させても、お互いの協力がうまくいかなければ、

競争に勝てないのです。

 

逆に、そこそこの人材の集まりでも、お互いが協力し合うことで、競争に勝つことができるのです。

 

 

では、協力を生み出すために、どうすればよいのか。

 

これには明確な解答があります。

 

お互いの話を聞き合えばいいのです。

 

「言い合う」のではありません。「聞き合う」のです。

 

言い合いは「争い」につながります。

 

聞き合いは「協力」につながります。

 

「協力しよう!」という「かけ声」だけではダメなんです。

 

「お互いの話を聞き合う」という、具体的な行為が必要です。

 

 

ただ、「どのように話を聞き合えばよいのか」を、ほとんどの人はよくわかっていません。

 

そこで、サポーティブリスニングを学ぶ必要があるのです。

 

サポーティブリスニングを学ぶと、「こう聞けばいい」ということがハッキリわかります。

 

だから、サポーティブリスニングを導入した企業は、生産性が高まるんです。

 

特に、中国ではその効果が著しい。

 

 

有難いことに、「サポーティブリスニングを学んで、人生が変わった」と言ってくださる人が、

たくさんいらっしゃいます。

 

そして、「サポーティブリスニングを導入して、会社が変わった」と言ってくださる経営者も、

たくさん出てきました。

 

次は、「サポーティブリスニングが普及したおかげで、社会が変わった」と言われたい。

 

サポーティブリスニングで、人が、組織が、社会が変わる。

 

そんな風景が、何となく見えてきました。

 

「自分が生きているうちに達成できるようなことは、目標にしてはいけない」と言われます。

 

そうすると、やっぱり目標は「世界が変わる」かな・・・。

 

 

まだ一月だし、年の初めということで、ちょっと大きなことを言ってみました(^^)

 

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以下のイベントはお申し込み受付中です。このメールにそのまま折り返しご連絡ください。

 

詳しい資料は、すべてこちらからダウンロードできます ⇒ http://goo.gl/CF3ivc

 

2016年2月(東京にて開催)

 ●講演会 なぜ「「聞くこと」が大切なのか

  2/3(水)15:00~17:00

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」ベーシックコース⇒残席「4」です

  2/17(水)9:30~18:00  

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」アドバンストコース

  2/18(木)9:30~18:00

 

2016年3月(上海にて開催)

 

 ●新春特別公開講座「組織を束ねる者は、どのような聞き方をすればよいか」

  3/19(土)9:30~18:30(日本語・総経理限定のコースです)

 

 ●講演会 なぜ「「聞くこと」が大切なのか

  3/22(火)16:00~18:00

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」ベーシックコース

  3/24(木)9:30~18:00(中国語)  

  3/26(土)9:30~18:00(日本語)

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」アドバンストコース

  3月のアドバンストコースはお休みです。

 

2016年4月(東京にて開催)

 ●講演会 なぜ「「聞くこと」が大切なのか

  4/5(火)15:00~17:00

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」ベーシックコース

  4/16(土)9:30~18:00

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」アドバンストコース

  4/23(土)9:30~18:00

 

2016年5月(上海にて開催)

 ●講演会 なぜ「「聞くこと」が大切なのか

  5/5(木) 16:00~18:00

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」ベーシックコース

  5/7(土) 9:30~18:00(日本語)  

  5/10(火)9:30~18:00(中国語)

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」アドバンストコース

  5/12(木)9:30~18:00(中国語)

  5/14(土)9:30~18:00(日本語)

 

上記イベントへのお申し込みは、このメールに折り返しご連絡ください。

 

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編集後記

 

当社の今年のスローガンは「本当の聞き上手を育てることで、人と組織の生産性を向上させる」です。

 

それなのに、「生産性とは何か?」がわかっていなければ、ダメですよね・・・。

 

そこで、「生産性の向上」について、少しずつ勉強しています。

 

「生産性向上の起源は、分業制の採用にあった」ということを学んで、目からウロコでした。

 

でも、私のように「一人でやっている自営業者」は、分業制も何もありません。全部自分でやっている。

 

ということは、私は「原始人的な働き方をしている」ということなんですね・・・(汗)。

 

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