vol.357 => 「聞き上手」から「対話上手」へ・・・

□■□■---------------------------2016.5.9----□■□■

     「対話上手」になるコツは、「話す力」よりも「聞く力」を伸ばすこと!

     【クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」(毎週月曜日配信)】

 

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クロスロードの辻口です。

 

今日は、

 

       「聞き上手」から「対話上手」へ・・・

 

というお話です。

 

 

土曜日に、上海から帰国しました。

 

毎回、出張前は「この忙しいのに」と思うのですが、帰ってくると「行ってよかったな」と思います。 

 

今回の出張でも、たくさんの実りがありました。

 

顧客企業の社員が、日本人であろうと中国人であろうと関係なく、組織としての生産性を向上させることができる。

 

そう言い切れるだけの成果が出ています。

 

「サポーティブリスニング(聞く力)⇒ ストーリーシェアリング(対話力)⇒ 生産性の向上」という流れも、

ひとつの手法として完成させられたように思います。

 

 

昨年の7月に「違うところは見えやすい。同じところは見えにくい。」というメルマガを書きました。

⇒ http://goo.gl/0jFgW6

 

こう言うと中国の人は不愉快に感じるかもしれませんが、中国のマネジメントは「支配と服従」なんです。

 

「中国人は自己主張が強い。だから、押さえつけないとまとまらない」という考え方ですね。

 

でもね、よく考えてみると、日本のマネジメントも結局のところ「支配と服従」なんです。

 

中国よりも露骨にやらないだけです。

 

あまり意識されていませんが、日本人は「権威」とか「権力」が大嫌いな民族です。

 

ましてや「支配される」なんて、もう大っ嫌いです。

 

「長い物には巻かれよ」ということわざがありますよね。

 

なぜ、こんなことわざがあるかというと、日本人に「長い物に巻かれたがらない性質」があるからです。

 

実は、日本人は、かなり「やっかいな民族」なんです。

 

日本人を露骨に強圧的なマネジメントで管理しようとすると、組織がバラバラになっちゃいます。

 

「中国人をマネジメントするのは難しい」といいますが、そんなことはありません。

 

「日本人をマネジメントするほうが、はるかに難しい」。これは間違いないです。

 

日本人をマネジメントするには、「ふんわりと支配する」必要があります。

 

これは、本当に難しいです。

 

それで、日本人のマネージャーが「ふんわりと支配する」ことができているかというと、そうではありません。

 

多くのマネージャーは、ただ「ふんわりしているだけ」なんですよ(笑)。

 

よく言われる「マネジメント不在」なんです。

 

日本は現場の社員が優秀なので、マネジメント不在でも、現場側が頑張って何とかしちゃうわけです。

 

 

そんな日本人マネージャーが中国に行って「ふんわりしているだけ」のマネジメントをするからダメなんです。

 

彼らは言います。「中国人をマネジメントするのは難しい」。

 

そんなことはありません。自分のマネジメントスキルのなさがハッキリしただけです。

 

露骨に支配すればいいんです。押さえつければいいんです。

 

 

ただね、「支配と服従」って、一番簡単なマネジメント手法なんですよね。

 

本当は、「対話によるマネジメント」が望ましいのです。

 

「対話によるマネジメント」は、日本でも中国でも大変有効です。

 

でも、この「対話によるマネジメント」って、難しいんですよね。

 

なぜ難しいのか。上司に「対話力」がないからです。

 

対話力がないから、「中国人は、ヘタに対話しようとすると、やいのやいの言ってくる」となる。

 

だから、対話しないで、「つべこべ言わずにやれ!」となる。

 

まあ、「つべこべ言わずにやれ!」とも言えない上司が、一番ダメですけどね・・・。

 

 

今後、当社は「サポーティブリスニング(聞く力)⇒ストーリーシェアリング(対話力)⇒生産性向上」

という図式を用いて、より多くの企業の生産性向上を実現させて参ります。

 

そこで、事業ドメインを「聞く力の強化」から「対話力の強化」へとシフトしようと思います。

 

メルマガのタイトルも、「聞き上手になるメルマガ」から「対話上手になるメルマガ」へと変更します。

 

どんどん、進化させていきます(^^)

 

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以下のイベントはお申し込み受付中です。このメールにそのまま折り返しご連絡ください。

 

詳しい資料のダウンロード ⇒ http://www.kikidasuchikara.jp/download/

 

2016年5月 @水天宮前 ⇒ 満席になりました。有難う御座います。

 ●講演会 なぜ「聞くこと」が大切なのか

  5/18(水)19:00~21:00

 

2016年6月 @永田町

 ●講演会 なぜ「聞くこと」が大切なのか

  6/9(火)15:00~17:00

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」ベーシックコース

  6/14(火)9:30~18:30

 

 ●公開講座「サポーティブリスニング」アドバンストコース

  6/22(水)9:30~18:00

 

 

上記イベントへのお申し込みは、このメールに折り返しご連絡ください。

 

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編集後記

 

太平洋戦争末期、米軍の戦時情報局海外情報部は、日本占領に備えて、ある女性文化人類学者に、

日本社会と日本人の分析を依頼しました。

 

その結果、米国は「日本人は高圧的なマネジメントをすると強硬に反発するだろう」と判断した。

 

大したものです。

 

だから、日本に対してのアメリカの占領政策は、他国に比べてマイルドだったわけです。

 

まあ、マイルドというか、狡猾とも言えますけどね。

 

ちなみに、戦後、その分析は「菊と刀(ルース・ベネディクト)」という成果にまとめられました。

 

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