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【クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」(毎週月曜日配信)】
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クロスロードの辻口です。
今日は、
わざと打たせたボディは効かない・・・
というお話です。
最近、「クレーム対応」について考察を重ねています。
クレーム対応のポイントは、相手の「主張」ではなく「立場」を聞くことです。
これ、当社の研修を受講された方は、よくおわかりですよね(^^)。
とはいえ、クレームを言っている人の話を聞くのは、やはり気が重たいものです。
「そんな時、勇気を与えてくれる言葉はないかなぁ」と思って、ちょっと探してみました。
そこで見つけたのが、「わざと打たせたボディは効かない(モハメド・アリ)」というものです。
「キンシャサの奇跡」と呼ばれる、1974年10月30日のプロボクシングWBA・WBC世界統一ヘビー級タイトルマッチ。
王者ジョージ・フォアマンと挑戦者モハメド・アリが対戦し、アリが劇的な逆転KO勝利をおさめました。
この試合で、アリがとった作戦が、「まず相手に打たせて疲れさせる」というものでした。
それまで圧倒していたフォアマンは、第6ラウンドから疲労が目立ち始め、パンチの手数・威力ともに減少。
そして、第8ラウンド。残り16秒。
疲れが足にきたフォアマンは、ニュートラルコーナー付近でバランスを崩します。
振り向いたところを、アリはすかさず顔面に右・左・右・左・右の5連打を浴びせかる。
フォアマンはたまらずダウン。
「象をも倒す」といわれたパンチ力をもつフォアマンは、長いラウンドを闘った経験がなかった。
そこを突いたアリの作戦勝ちです。
「 わざと打たせたボディは効かない」
そう自分に言い聞かせて、アリは若いフォアマンの猛攻にひたすら耐えたそうです。
(当時、アリ32歳。フォアマン25歳)
明石家さんまさんは、この「わざと打たせたボディは効かない」というアリの言葉に、大きな影響を受けたそうです。
さんまさんは、かつて離婚して多額の借金を負い、さらに世間からのバッシングも浴びて、窮地に立たされたことがあります。
何をやってもうまく行かない。何を言っても世間は好意的に受け取ってくれない。
そういう時は、運が好転するまで、世間の風向きが変わるまで、きちんと打たれなければいけない。
でも大丈夫。わざと打たせたボディは効かないから。
そのうちに、必ず相手は疲れてくる。
そう自分に言い聞かせて、逃げることなく、バッシングを受け止め続けたそうです。
大丈夫。わざと打たせたボディは効かない。そのうちに、必ず相手は疲れてくる。
クレームに対処する時、そう自分に言い聞かせてみてはいかがでしょうか。
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