vol.436 => 人類は、まだまだ発展途上である・・・

□■□■---------------------------2018.1.9----□■□■

     【クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」(毎週月曜日配信)】

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クロスロードの辻口です。

 

今日は、

 

       人類は、まだまだ発展途上である・・・

 

というお話です。

 

 

皆さま 明けましておめでとうございます。

 

年末年始は、いかが過ごされましたでしょうか。

 

私は、ゆっくり、のんびりしながら、本を読んだり思索にふけったりしていました。

 

 

昨年、私が最も大きな影響を受けた書籍に「暴力の人類史(スティーブン・ピンカー)」があります。

 

先史時代~現代にいたるまでの人類の歴史を通観しながら、暴力をめぐる人間の本性を分析しています。

 

最近、人文・社会学の分野において、長期的な視点で書かれた本が多くなってきました。

 

人文・社会学の分野って、科学技術の分野に比べて進歩が遅いんです。

 

これは、人文・社会学の分野に携わる人たちが怠慢だからではありません。

 

科学技術の分野って、計算や実験によって検証することが比較的容易です。

 

でも、人文・社会学の分野は、それがむずかしい。

 

「人間のあり方」「社会のあり方」って、そう簡単に計算したり実験的に検証したりできませんよね。

 

人類は、長い年月をかけて、「人間のあり方」「社会のあり方」について試行錯誤しながら歴史を刻んでいる。

 

そう考えることもできます。

 

まだまだ、人類は発展途上なんです。

 

 

「社会のあり方」に関しては、20世紀の勝ち組だった民主主義・資本主義が大きく揺らいでいます。

 

そんな中で、中国は新しい社会のあり方を求めて、壮大な実験をしています。

 

それは、「一部のエリートによる管理経済・管理社会」です。

 

20世紀において管理経済・管理社会が失敗したのは、当時はまだ管理ツールが未発達だったからだ。

 

中国の為政者たちは、そう考えていると言われています。

 

現在の中国当局の管理能力は、監視カメラ、AIなどの発達によって、とてつもなく強化されています。

 

日本では、よく「AIに仕事を取られる」と話題になりますが、中国では「AIに人間が管理される時代」がきています。

 

三年前、上海の道路交通はメチャクチャでしたが、今は驚くほど整然となってきました。

 

少し前まで、中国の変化というと、「ビルがどんどん建ってすごい」というハード面の変化でした。

 

現在は、ソフト面の変化が大きい。それこそ、中国人の動き方が変わってきています。

 

これ、よく見ておいたほうがいいと思います。中国では現在すごい変化が起きています。

 

私が、足しげく上海に通っているのは、このプロセスを観察しておきたいというのも一因です。

 

まあ、正直に言うと、中国が向かっている方向性が好ましいとは思っていませんけどね。。。

 

 

一方、「人間のあり方」に関しては、「社会のあり方」よりもさらに進歩が遅いように思います。

 

とくに日本においては、思想・情操に関する教育がタブー視されていることもあり、なかなか研究が進んでいません。

 

だから、現在の日本は「測れるスキル」ばっかり教育している。

 

「人としてどう生きるか、どうあるか、なにを大切にして生きていくか」を考える機会を与えない。

 

そういう面は「ほったらかし」です。

 

それで、就活の時に、いきなり「キミはどんな人間だ?」「どう生きたいのか?」とやられる。

 

そんなことされたら、誰だって悩むに決まってるじゃないですか。

 

この二年ほど、たくさんの大学生たちと接してきて、現在の教育の矛盾を強く感じるようになりました。

 

 

五木寛之さんの言葉に、「むずかしいことをやさしく。やさしいことをふかく。ふかいことをひろく」というものがあります。

 

 法然さんは、むずかしいことを、やさしくしたお人。

 親鸞さんは、やさしいことを、ふかく追求したお人。

 蓮如さんは、ふかいいことを、ひろめたお人。

 

私は中学・高校時代に浄土宗を背景とする学校に通っていたこともあり、法然に親しみを感じています。

 

「ただひたすらに仏に帰依すれば必ず救われる。すなわち南無阿弥陀仏を口に出してとなえれば、

必ず仏の救済をうけて平和な毎日を送り、お浄土に生まれることができる」という他力本願の教え。

 

今の時代に、この結論だけ聞くと「なんじゃそりゃ?」という感じですよね。

 

でも、貴族だけのためにあった当時のむずかしい仏教を、大衆のためにわかりやすくしてくださったわけです。

 

 

聞く力を強化することで、対話力を向上させ、周囲との関係性を良好にし、生産性を向上させる。

 

これは、すごくむずかしいことです。

 

でも、少しずつですが、「やさしくする」ことができているように思います。

 

思想的に偏らず、最新の知見を取り入れながら、誰にでも理解できる言葉で、わかりやすく体系化していく。

 

私の人生が、あとどれだけあるかわかりませんが、ずーっと、死ぬまで取り組んでいきたいと考えています。

 

その後に、ふかめてくれる人、ひろめてくれる人が、出てくれるといいな。

 

 

なんて、自分がやっていることを、法然さんの偉業になぞらえるのは、高慢もいいところですね。。。

 

年の初めですので、なにとぞご容赦ください(^^; 。

 

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どなたでも受講できる公開講座を東京と上海で定期的に開催しています。

 

お申込みは、このメールに折り返しご連絡ください。 詳しくは ⇒ https://www.kikidasuchikara.jp/event1/

 

2018年1月(東京)

 ●講演 新春特別企画 なぜ、これからの時代は「聞くこと」が大切なのか

  1/17(木)15:00~17:00

 

 

2018年2月(東京)

 ●講演 クレーム対応に効果的な「聞く力」

  2/8(木)15:00~17:00

 

 ●研修 サポーティブリスニング

  2/17(土)9:30~18:30

 

 ●研修 ストーリーシェアリング

  2/24(土)9:30~18:30

 

 

2018年3月開催(上海)

 ●講演:相手を無理なく動かす「大人の対話力」とは

  3/20(火)15:00~17:00

 

 ●研修:サポーティブリスニング

  3/22(木)9:30~18:30

 

 

2018年4月開催(東京)

 ●講演 クレーム対応に効果的な「聞く力」

  4/11(水)15:00~17:00

 

 ●研修 サポーティブリスニング

  4/12(木)9:30~18:30

 

 ●研修 ストーリーシェアリング

  4/18(水)9:30~18:30

 

 

2018年5月開催(東京)

 ●研修 サポーティブリスニング フォローアップコース

  5/16(水)9:30~18:30

  ⇒サポーティブリスニング一日コースを受講して、「やっぱり二日コースを受講したかったなぁ」という

   方々のために、二日コースで学ぶ内容を追加受講できるようにしたコースです。

 

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