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【クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」(毎週月曜日配信)】
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クロスロードの辻口です。
今日は、
力を入れる、力を出す、力を込める・・・
というお話です。
日本語は面白くて、「力を入れる」という表現もあれば、「力を出す」というのもあります。
「日本人は屈筋群が強く、欧米人は伸筋群が強い」と言われています。
わかりやすい例がノコギリで、日本のものは引っ張ると切れる。欧米のものは押すと切れる。
そう考えると、日本人的には「力を入れる」ほうが、しっくりくるんじゃないかと思います。
最近は筋トレがブームですが、あれは「力を出す」でしょうけどね。
一方で、「力を込める(籠める)」という表現もあります。
大きくて重たい植木鉢を、目的の位置まで少し移動させたい。
こういう時、力を「入れる」とか「出す」ことばかり考えると、「ガーッ」と動いてしまう。
そうではなく、力を「込める」ようにする。
そうすると、「ずるり」と重たい鉢が動く。
力を込める。
大きな力を入れるけど、やたら馬鹿力を出すわけではなく、対象物に集中させて加減をする。
この「力を込める」という感覚は、昔の職人たちが仕事をする際にも使っていたようです。
そして、現代の私たちが仕事をする際にも必要だと思っています。
現代の私たちの仕事は、モノを動かすよりも、人を動かすことが重要になっています。
なかなか動いてくれない、やっかいな上司との対話に力を込める。
この時、話すことばかりに力を込めない。聞くほうにも力を込める。
そうすると、腰の重い上司が「ずるり」と動くかもしれませんよ(^^)。
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