vol.561 => 情報の「内容」よりも、「量」を操作するほうが簡単である・・・

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クロスロードの辻口です。

今日は、

     情報の「内容」よりも、「量」を操作するほうが簡単である・・・

というお話です。

 

「あなたは、新型コロナウイルスに関する情報は、ニュースとして重要だと思いますか?」

こう質問されたら、どうお答えになりますか?

おそらく、「重要だ」とお答えになる方が多いのではないでしょうか。

では、「なぜ重要なのか?」と聞かれたら、どうお答えになるでしょうか?

社会的に大きな影響があるから。全世界的な問題だから。これからどうなるかわからないから。

いろいろあるかもしれませんが、簡単に言うと「これだけ騒がれているから」だと思います。

 

では、質問を変えましょう。

「現在、重要なこと・報道するべきことって、新型コロナウイルスに関すること『だけ』でしょうか?」

こう質問されたら、ほとんどの方は「NO」と答えると思います。

でも、現実的には、世の中の関心は極端なほど新型コロナウイルスに向いています。

「感染者数の推移なんか意味がない」と言いながら、今日の感染者数を話題にしてしまう。

こういう人って、多いのではないでしょうか。

 

我々は、「情報の量(報道量)」に支配されてしまっているんです。

今回のコロナ騒動を大きな社会的実験として見ると、

「情報の『内容』よりも、『量』を操作するほうが簡単だ」ということが明確になったように思います。

現代の日本では、メディアの発言を事前にチェックして「情報の内容」を操作するのは、まず難しい。

毎日コロナ感染者の推移を発表することによって「情報(報道)の量」を操作するほうがたやすい。

そうすると、国民の注意はどうしてもそこに向く。

その陰で、コソコソと重要な法案を通したり、反対が根強かった意思決定を行ったりできる。

 

人間は、「みんなが注目していること」を重要なことだと錯覚しやすい。

そして、「それ以外のこと」への注意がおろそかになる。

多くの人に、「あることに注目させよう」と考えたら、わかりやすい数字の動向を毎日リークする。

できれば、その数字は人々の不安を煽るようなもので、どんどん大きくなっていくものがいい。

そうすると、マスコミが勝手に取り上げてくれる。

報道の内容を操作するのは難しいけど、報道の量は簡単に操作できる。

それによって、国民の目を重要なことからそらすことができる。

 

でもこれ、政治家だけでなく、経済人も使っているんですけどね。

日本では、かつて「リストラは絶対ダメ・タブー」だったのに、いつの間にか普通に行われるようになった。

これ、どうしてでしょうか。

 

あんまり言うと刺されるから、これくらいにしておきます(^^)。

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