vol.566 => 若い人の、「社会的学習」の機会を作る・・・

□■□■-----------------------------2020.9.7--□■□■

     【クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」(毎週月曜日配信)】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

       若い人の、「社会的学習」の機会を作る・・・

というお話です。

 

私には、大学1年生と4年生の息子がいます。

ホントに可哀想だなと思うのが、大学1年生の息子は受験の時以来大学に行っていない。

授業はまあ、オンラインで受けているけど、「キャンパスライフ」なんて無いワケです。

来年度もオンライン授業が継続されるようで、何のために大学に行っているのかと感じます。

 

社会的学習という言葉があります。

人は、一般的に思われている以上に、模倣(見よう見まね)で物事を学んでいます。

子供が親に似るのは、遺伝子的な要素だけでなく、長く一緒に過ごすことで日常の所作が似てくるからです。

これは、企業でも同じことが言えます。

若い人はとくに、たくさんのことを見よう見まねで学びます。

教わることよりも、見よう見まねで学ぶことのほうが、はるかに多いのです。

今の大学生、それから新入社員の人たちは、この社会的学習の機会がほとんど失われている。

 

私が言いたいのは、「だから昔みたいにリアルに戻そう」ということではありません。

「仕事を進めるのに問題ないからオンラインでOK」でおしまいにしない。

なるべく共有する、シェアする。一緒にやる、やっている姿を見せる。結果報告だけでなく、途中で対話する、話し合う。

「若い人の、社会的学習の機会を作る」ということを目的に、こうした「プロセスの共有」を意識的に取り入れる。

オンラインで難しければ、そこは敢えてリアルでやる。

これは「不要不急」ではない。なぜなら、若い人たちの貴重な学習期間は、今しかないのだから。

 

図書室で、上級生が後輩の相談に静かに答えてあげている。

「自分も上級生になったら、あんなふうに後輩の相談にやさしくのってあげる先輩になりたいな」

35年ほど前、立教大学のキャンパスで、そんなことを考えたものです。

今、自分が対話の研究を続けているのは、こうした原体験も影響しているように思います。

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公開講座開催日程のお知らせ 

●対話型の自己開示法(オンライン)

 9/9(水)、9/28(月)、10/22(木)、11/19(木)、12/16(水)

●対話力強化講座 メインコース(オンライン)

 9/24(木)、10/21(水)、11/18(水)、12/15(火)

●対話力強化講座 メインコース(リアル)

 東京 9/10(木) リアル研修は9/10を最後に当分の間休止します。

●対話力強化講座 習熟コース(オンライン)

 9/23(水)、10/23(金)、11/20(金)、12/17(木)

公開講座について 詳しくは ⇒ https://www.taiwaryoku.jp/event1/

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