vol.588 => どうやって「全体観」を持つようにするか・・・

□■□■-----------------------------2021.2.8---□■□■

     【クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」(毎週月曜日配信)】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

      どうやって「全体観」を持つようにするか・・・

というお話です。

 

物事が上手くできるようになるポイントに「全体観を持つ」があります。

対話もそうで、自分の目線しか持たずに話し合っていても、良い結果は得られません。

まあ、対話だけでなく、すべての仕事において全体観を持つことは重要です。

 

しかし、この「全体観」というもの。一体どうしたら得られるのでしょうか。

一般に言われているのが、「量をこなす」ことですね。

たくさん量をこなすことで、質的な変化が起こる。

これを、弁証法から言葉を借りてきて、「量質転化だ」と言っている人もいます。

「千本ノック」的な育成法を信奉する指導者は、この量質転化をよく口にします。

しかし、これは、「量をこなす体力」や「時間的余裕」がないと難しい。

途中で脱落する人がいても構わない。エリート育成型の指導方法でもあります。

今は知りませんが、私がいた頃のリクルート(30年前!)って、こんな感じでしたけどね。

 

それから、「いきなり全体観を持とうとせず、「一つずつ視点を増やしていく」という方法もあります。

例えば、自分の目線に加えて、まずは相手の目線、そして第三者の目線を意識してみる。

こうして、いくつかの目線を意識することで、全体観が持てるようになる可能性を高めていく。

対話力強化講座の演習は、この方法を取り入れています。

「対話を回す人」「それに応じる人」「それらをオブザーブする人」の3つの視点を持つ。

ただ、全体観は多角的に見るだけでなく、そこから浮き上がる(俯瞰する)必要があります。

そこが、けっこう大きなハードルなんですよね。

 

もう一つが、「すでに全体観を持っているスキルの感覚を応用する」という手があります。

自分が得意なこと。すでに全体観を持っていること。

この感覚を応用して、新しいスキルの全体観を得ようとする。

これ、ベテランのスキル向上に有効です。

スキルは何でもいいんですよ。ゲームでもスポーツでもいい。

私も実は、全体観を持つのに、スキューバダイビングでガイドをしていた経験を活かしています。

みそ汁みたいに透明度の悪い海の中を回遊して、安全に、楽しく、そしてキチンと時間通りに帰って来られる。

これは、自分たちの位置・進行方向・速度・潮の流れ、ゲストのスキル・興味・空気残量・疲労度などを計算する必要があります。

慣れてくると、潜っているのに、海の上から自分たちを見ているような感覚が出てきます。

 

それ以外にも、「自分の思い込みを否定してみる」「その事から離れて(休んで)みる」なども、全体観を持つのに有効です。

コロナで、「これまでの働き方がひっくり返った」「否応なくリモートワークに移行した」という人は多いと思います。

でも、それって、見方を変えれば「全体観を持つチャンス」かもしれません。

 

「全体観を持つ」「メンバーに全体観を持ってもらうようにする」

今週、ちょっと考えてみてはいかがでしょうか(^^)。

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公開講座開催日程 

●対話力強化講座「メインコース」

 2/21(日)、2/25(木)、3/10(水)、4/16(金)

●オンラインでも初回から深く話し合える「対話型の自己紹介法」

 3/11(木)

「対話型の自己紹介法」の公開講座開催は3/11をもって終了します

公開講座について 詳しくは ⇒ https://www.taiwaryoku.jp/event1/

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●気楽な無料オンラインセミナー「まとまらない話3」を3/19(金)に開催します。

今回のテーマは「人を巻き込み、その気にさせる手法」についてです。

第1部(1600-1700)へのご参加は、以下のURLをクリックしてご登録ください。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_ofrZonmtRUqo4ayGs8XogA

第2部(1730-1830)へのご参加は、以下のURLをクリックしてご登録ください。

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第3部(1900-2000)へのご参加は、以下のURLをクリックしてご登録ください。

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第1部、第2部、第3部とも内容は同じです。どなたでもご参加いただけます。

ZOOMウェビナー形式(皆さまの名前が出たり、お顔が映ったりなどはありません)

詳しくは ⇒ https://www.taiwaryoku.jp/2021/01/19/mato3/

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