vol.608 => 難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを広く・・・

□■□■-----------------------------2021.7.5----□■□■

     【クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」(毎週月曜日配信)】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

    難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを広く・・・

というお話です。

 

独習プログラムのサンプル動画、もうご覧になりましたか?

この動画で、

「対話は、目的を持ってやり取りを回して、お互いの知見のいいとこ取りをする行為だ」

と説明しています。

実は、この「目的を持ってやり取りを回す」という表現にたどり着くまで10年かかっています。

 

当社の研修の歴史を簡単に書くと、おおよそ

2009年~2010年「聞き上手になるセミナー」「まとめ上手になるセミナー」

2010年~2014年「聞き出す力養成講座」「まとめる力養成講座」

2015年~2019年「サポーティブリスニング」「ストーリーシェアリング」

2020年~現在  「対話力強化講座」

となっています。

 

以前、サポーティブリスニングを受講した人から、サンプル動画を見て、

「けっこう忘れている」というコメントをいただきました。

ごめんなさい。サポーティブリスニングと対話力強化講座は別ものなんですよ。

だから、忘れているんじゃないんです。教えていないんです。

 

「対話」という言葉を研修に使うには、相当な覚悟が必要でした。

「対話」というと、「ヘーゲルの弁証法」を思い出す方もいらっしゃるでしょう。

ヘーゲルは、対立する概念を合一するために、

①量質転化 ②対立物の相互浸透 ③否定の否定 という3つの法則を打ち立てました。

当社の研修は、弁証法に大きな影響を受けています。

ただ、この弁証法。そのままビジネスで活用するには、ちょっとハードルが高いんですよね。

そこで、異なる概念を統合するのに、もっとわかりやすく、使い勝手のいい方法はないか。

それを、わかりやすい言葉で表現できないか。

いろんな人に相談して、いろんな場面で試して、観察して、しっくりくるまで考えました。

その結果出てきたのが「目的を持ってやり取りを回す」。

ただ問題は、あまりにも簡単な表現なので、安易に捉えてしまう人がいること。

「そんなの当たり前だ」と深く考えずに反応してしまう人もいる。

そこで、その深さを伝えられるようにするのが、今の課題です。

 

五木寛之さんは、日本人に沁み込んでいる念仏の教えについて、

「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを広く」と表現しています。

それで言うと、「易しいことを深く」のフェーズに入ったのかな。

いや、まだまだ「難しいことを易しく」に取り組まなきゃいけないな。

そんなことを考えています。

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▼話をわかりやすくするために、割り切った表現をすることがあります。ご容赦くださいませ。

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 断る必要も出典を明示する必要もありません。遠慮なさらずどんどん使い回してください(^^)/

 

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