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【クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」(毎週月曜日配信)】
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クロスロードの辻口です。
今日は、
難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを広く・・・
というお話です。
独習プログラムのサンプル動画、もうご覧になりましたか?
この動画で、
「対話は、目的を持ってやり取りを回して、お互いの知見のいいとこ取りをする行為だ」
と説明しています。
実は、この「目的を持ってやり取りを回す」という表現にたどり着くまで10年かかっています。
当社の研修の歴史を簡単に書くと、おおよそ
2009年~2010年「聞き上手になるセミナー」「まとめ上手になるセミナー」
2010年~2014年「聞き出す力養成講座」「まとめる力養成講座」
2015年~2019年「サポーティブリスニング」「ストーリーシェアリング」
2020年~現在 「対話力強化講座」
となっています。
以前、サポーティブリスニングを受講した人から、サンプル動画を見て、
「けっこう忘れている」というコメントをいただきました。
ごめんなさい。サポーティブリスニングと対話力強化講座は別ものなんですよ。
だから、忘れているんじゃないんです。教えていないんです。
「対話」という言葉を研修に使うには、相当な覚悟が必要でした。
「対話」というと、「ヘーゲルの弁証法」を思い出す方もいらっしゃるでしょう。
ヘーゲルは、対立する概念を合一するために、
①量質転化 ②対立物の相互浸透 ③否定の否定 という3つの法則を打ち立てました。
当社の研修は、弁証法に大きな影響を受けています。
ただ、この弁証法。そのままビジネスで活用するには、ちょっとハードルが高いんですよね。
そこで、異なる概念を統合するのに、もっとわかりやすく、使い勝手のいい方法はないか。
それを、わかりやすい言葉で表現できないか。
いろんな人に相談して、いろんな場面で試して、観察して、しっくりくるまで考えました。
その結果出てきたのが「目的を持ってやり取りを回す」。
ただ問題は、あまりにも簡単な表現なので、安易に捉えてしまう人がいること。
「そんなの当たり前だ」と深く考えずに反応してしまう人もいる。
そこで、その深さを伝えられるようにするのが、今の課題です。
五木寛之さんは、日本人に沁み込んでいる念仏の教えについて、
「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを広く」と表現しています。
それで言うと、「易しいことを深く」のフェーズに入ったのかな。
いや、まだまだ「難しいことを易しく」に取り組まなきゃいけないな。
そんなことを考えています。
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