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【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】
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クロスロードの辻口です。
今日は、
思い込みが視野を狭くしている・・・
というお話です。
ずいぶん前の話ですが、ある受講者の方で、どうにもキチンと対話ができない人がいました。
いわゆる「しゃべり散らかして、聞き散らかす」タイプ。
よくしゃべるし、よく質問するので、本人は「自分は問題ない」と思っている。
それどころか、「コミュニケーションは得意だ」と思っている。
しかし、よく見ると、話がかみ合っていない。対話が回っていない。
だから、話が深まらない。
「短時間で生産的に話し合う」には程遠い。
この方は、中小企業の経営者です。
経営者に多いんですよね。このタイプ。
いわゆる「カンがいい」。これは天性のものですね。
カンがいいから、察するのが上手い。それでビジネスをやっている。
でも、社員の人たちは、そんな「天性のカン」を持ち合わせていない。
それで、その社長は、いつも「なんでわからないんだ!」とイライラしている。
「わからないのは、社員達に危機感がないからだ」なんて思っている。
そのため、社員がなかなか定着しませんでした。
その後、その社長とゆっくり話し合う機会がありました。
それでわかったのが、「受け身になってはいけない」という強い思いがあることです。
「能動的・攻撃的でなければならない」ということですね。
そういう思いが強いと、コミュニケーションでも「相手を引っ張り回す」感じになります。
そうすると、「自分が話したいことを話す」「自分が聞きたいことを聞く」ようになります。
これが、「しゃべり散らかして、聞き散らかす」原因です。
でも、対話では「相手が聞きたいことを話す」「相手が話したいことを聞く」ことも必要です。
そうお伝えすると、「そんな発想はまったくなかった!」と驚かれました。
「能動的・攻撃的でなければならない」という思い込みが、視野を狭くしていたんですね。
この社長はカンがいいだけに、「これは自分に必要だ」と思うと素直に取り込んでいきました。
今では、対話力を磨いて「しっかり話し合える社長」になっています。
もう、イライラしない。社員の定着もいい。
人って、変われるものなんですね。
思い込みが視野を狭くしている。
ちょっとしたきっかけで、その視野が広がると、ホントに大きく変われるものなんですね。。。
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