vol.613 => 相手の意思を尊重しながら説得する・・・

□■□■-----------------------------2021.8.10---□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

    相手の意思を尊重しながら説得する・・・

というお話です。

 

先日の公開講座に、大学生の次男が初めて参加しました。

よく「お子さんを受講させるって、すごいですね」と驚かれることがあるのですが、

自分が「これは良いものだ」と思って研修を開発しているのですから、子供に受講させるのは当然です。

長男と同じく、次男にも、くり返し受講させようと思っています。

 

とはいえ、正直に言って、子供たちが喜んで受講しているかというと、決してそんなことはありません。

次男も、ものすご~く気が重かったそうです(苦笑)。

まあ当然ですよね。

社会人の皆さんの研修に、大学生がポツンと入っていくのですから、そう気楽ではいられません。

でも、終わった後には「受講して良かった!」とハッキリ口にしていました。

 

それでは、なぜ次男は研修を受講したのでしょうか?

私が「受講しないか?」と働きかけたから。

これが、きっかけではありますが、それだけでは受講に至りません。

 

次男の中で葛藤が起こります。

「やっぱり気が重いな…」

「兄ちゃんは『受けて良かった』と言っていたけど…」

「別に今じゃなくてもいいんじゃないかな…」

次男の中に、いろんな思いが沸き起こったことでしょう。

 

なので、初めから色よい返事が得られたわけではありません。

「う~ん・・・」という感じですね。

 

ここで、ハッキリしないからといって、短気を起こさず、見守るようにする。

そうすると、次男からポツポツ質問が出始めます。

「何時間くらいかかるの?」「演習って、どんなことやるの?」・・・

それに対して、私は一つひとつ答えていきます。

しばらくすると、「う~ん、まあ、じゃあ、受けてみようかな・・・」となる。

私は、ここでニッコリ笑います。実際に嬉しいので。

 

もう、おわかりですよね。これは「対話型の説得技法」です。

がぁがぁ言って、べらべらしゃべって説得するのではない。

働きかけて、見守る。相手の意思を尊重しながら説得する。

 

受講後、次男に「何が一番興味深かった?」と聞いてみました。

すると、「人は、『他人に言われたこと』ではなく、『自分で言ったこと』をやろうとする。というのが一番興味深かった」とのこと。

これは、対話型の説得技法の根本をなす思想です。

 

「たしかに、お父さんは、『この研修を受けろ』って言わずに、僕が『受けてみようかな』と言うまで待っていたもんね」

なかなか、いいところを見ていますよね(^^)。

なんて、親バカですね・・・(^^; 。

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