vol.617 => 気持ちよく自信満々に間違ってしまう・・・

□■□■-----------------------------2021.9.06---□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

     気持ちよく自信満々に間違ってしまう・・・

というお話です。

 

コロンビア大学のビジネススクールで、こんな興味深い実験が行われました。

(キャサリン・フィリップス教授による実験)

被験者を特定のグループに分けて、複数の課題を与えます。

課題の内容は、「殺人事件の犯人を推理する」などです。

 

これを、

 ①「1人で取り組む」グループ 

 ②「友人4人で取り組む」グループ 

 ③「友人3人+まったく背景の異なる他人1人で取り組む」グループ

の3つに分けて取り組ませたのです。

 

その結果は、このようになりました。

 ①1人で取り組んだグループの正答率は「44%」 

 ②友人4人のグループの正答率は「54%」

 ③友人3人+他人1人のグループの正答率は「75%」

 

まったく背景の異なる他人が入ることで、正答率がグンと上がったのです。

 

興味深いのが、実験に参加した人たちのコメントです。

 

友人4人で参加した人たちは、

「気持ちよく話し合いができた」

「みんな似たような視点の持ち主で、意見が割れることもなかった」

「自分たちの答えに自信がある」

と答えていました。

しかし、正答率は「54%」だった。

 

一方、友人3人+他人1人で参加した人たちのコメントは真逆でした。

「話し合いは大変だった」

「いろんな意見が出て、まとめるのが難しかった」

「自分たちの答えに自信がない」

と答えていました。

しかし、正答率は「75%」だった。

 

すなわち、

同質的な集団の中だけで話し合っていると

気持ちよく自信満々に間違ってしまう!

ということですね。

 

多種多様な人たちと話し合うのは本当に大変ですが、

急激に社会が変化していて、何が正解かわからない現代において、大切な行為だと言えます。

 

最近、私が「研究会・ゼミ」を立ち上げているのは、

「多種多様な人たちが話し合える場を作りたい」と思っているからです。

 

さらに、「参加者の課題感」が共通していて、「対話について皆が学んでいる」というベースがある。

だからこそ、毎回有意義な話し合いができて、「統合知」が得られる。

今回は、「マネジメントに課題感をお持ちの方々」を募集しています。

「対話型のマネジメント」研究会。ぜひ、奮ってご参加ください。

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