vol.620 => 答えのない時代に、答えを作り上げるのが、マネジメントの仕事である・・・

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 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

  答えのない時代に、答えを作り上げるのが、マネジメントの仕事である・・・

というお話です。

 

「対話型のマネジメント」研究会ですが、まだ残席があります。

これまでの研究会・ゼミは、月半ばには満席になったので、「あれ?」と思っていました。

でも、参加表明してくれた方々とお話しして、自分の間違いに気づきました。

 

マネージャーの皆さんは、たしかに「メンバーのマネジメントも難しい」とは感じている。

でも、もっと難しいのが、「上司や他部署との調整」なんですね。

昔のようなシンプルな時代と違い、現代は「どう動くか」難しい時代です。

経営者も、各部署も、試行錯誤している。

試行錯誤というと聞こえがいいですが、要は右往左往しているわけです。

 

そうした中で、特に中間管理職は、以前に増して上司や他部署との調整が求められている。

研究会に参加表明いただいた皆さんは、「そこに対話力を活かせないか?」と期待している。

もちろん、大丈夫ですよ。ご期待ください。

 

対話をすると、ホントに勉強になります。

こうしてお話しすると、現代のマネージャーが何に悩んでいるのか、よくわかる。

 

昔の中間管理職は、「上司と部下との板挟みにジッと耐えるのが仕事」でした。

でも、今はジッと耐えていてもダメなんですね。ホント難しい時代です。

「こう頑張ればいい」ということが、ハッキリ上司から降りてこない。

上司も悩んでいるわけです。

さらに、世の中が複雑になって、いろんなことに配慮しながら仕事しなければならない。

そこで、上司や他部署と調整して、「こう頑張ろう」と自分なりに答えを出す。

答えのない時代に、答えを作り上げるのが、マネジメントの仕事なんですね。

 

対話は、お互いに意見や知恵を出し合って、それをまとめて「統合知」を作り上げる行為です。

この「統合知」の中に答えがあります。

昔は、上司や顧客の中に答えがあった。それを聞き出せばよかった。

今は、上司や顧客も答えを持っていない。話し合って、統合知を作り出さないといけない。

2020年から、当社が「聞く研修」から「対話の研修」にアップデートさせたのは、ここに理由があります。

 

最近、DXやSDGsなど、「話はわかるけど、これ実際にどう進めるの?」という声がよく聞かれます。

答えがないんですよね。

だから、話し合いながら、進めるしかない。

しかし、「どう話し合えばいいのか」がわかっていないと、うまくいかない。

 

「お互いに意見や知恵を出し合って、まとめる」って、そんなに簡単なことではありません。

これを「そんなの簡単だ」と安易にとらえていることが、物事が進まずに行き詰まる原因になっています。

危険なのが、こういう時に、安易に「強いリーダー」を求めてしまうこと。

ファシズムの台頭は、こういうタイミングで起こります。

もうすぐ、新しい日本のリーダーが決まりますね。

今の首相は対話力のカケラもない人でしたが、次の人はいかがでしょうか。。。

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