vol.630 =>「どんなものが生まれるかわからない」のが対話である・・・

□■□■-----------------------------2021.12.06-□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

   「どんなものが生まれるかわからない」のが対話である・・・

というお話です。

 

「ゴールを明確に意識する」という人がいます。

これ、優秀なビジネスパーソンの方に多いですよね。

何かワークをする場合なら、「これの成果物は何なの?」。

打ち合わせをする場合だと、「落とし所はどこにするの?」。

ゴールを明確に意識すること自体は、悪いことではありません。

ただ、対話をする場合は、ちょっと違うんですよね。。。

 

対話をする場合は、「ゴール」よりも「話し合う目的」を明確に意識します。

話し合う目的とは、「何について・何のために、話し合うのか」ということです。

対話は、自分の知見と相手の知見を組み合わせて「統合知」を作り上げる作業です。

そのため、「どんなものが生まれるか、話し合ってみないとわらかない」のですね。

これが、対話の面白さであり、クリエイティブなところでもあります。

 

ゴール志向の強い人は、この曖昧さを嫌がる傾向があります。

こういう人は、対話の時に「話を持っていこう」としてしまう。

「自分が思い描いた結論」に話を持っていこうとするのです。

そうすると、相手は違和感を覚えます。

相手が自分と対等な場合には、抵抗してきて、いわゆる「綱引き」になります。

でも、実際に抵抗してくる相手のほうが、まだいいかもしれません。わかりやすいから。

厄介なのが、「その場は黙っていて、後で何も動こうとしない」という人たちです。

いわゆる、「面従腹背」ですね。

これ、日本人に多いイメージがありますが、中国でもよく見かけます。

まあ、洋の東西を問わず、どの文化圏でもある現象だと思います。

 

対話は、曖昧な側面がある分、相手の知見を取り込む余地があります。

相手の知見を取り込むと、相手としては「自分ごと」になるので、協力的になってくれます。

すなわち、対話には「相手を巻き込み、協力的になってもらえる」という力があるのですね。

 

「どんなものが生まれるかわからない」のが対話である。

そう認識して、その曖昧さを少しだけ我慢してほしいと思います。

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