vol.653 => 「わざと打たせたボディは効かない」と自分に言い聞かせる・・・

□■□■-----------------------------2022.6.13---□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

 今日は、

    「わざと打たせたボディは効かない」と自分に言い聞かせる・・・

 というお話です。

 

先日、ある方と話していて、「モハメド・アリ」というボクサーの話題が上がりました。

NHKの「映像の世紀・バタフライエフェクト」というシリーズで取り上げられたんですね。

黒人差別など、数々の不条理に立ち向かったボクサーで、オバマ氏も影響を受けたとのこと。

たしかに、勇気を与えてくれる言葉をいくつも残しています。

中でも、私が好きなのが、「わざと打たせたボディは効かない」です。

 

立場の異なる相手と対話する時のコツは、相手の「立場」を把握することです。

「主張を聞くな。立場を聞け!」

このフレーズ、当社の研修を受講された方は、すぐ思い出しますよね(^^)。

とはいえ、クレームの時などに相手の話を聞くのは、やはり気が重たいものです。

そんな時は、ぜひ「わざと打たせたボディは効かない」という言葉を思い出してください。 

 

「キンシャサの奇跡」と呼ばれる、プロボクシングWBA・WBC世界統一ヘビー級タイトルマッチ。
(1974年10月30日)

王者ジョージ・フォアマンと挑戦者モハメド・アリが対戦し、アリが劇的な逆転KO勝利をおさめました。

この試合で、アリがとった作戦が、「まず相手に打たせて疲れさせる」というものでした。

 

開始から圧倒していたフォアマンですが、第6ラウンドから疲労が目立ち始めます。

そして、第8ラウンド。残り16秒。

疲れが足にきたフォアマンは、ニュートラルコーナー付近でバランスを崩します。

振り向いたところを、アリはすかさず顔面に右・左・右・左・右の5連打を浴びせかける。

フォアマンはたまらずダウン。

 

「象をも倒す」と言われるパンチ力のフォアマン。

しかし、彼は長いラウンドを闘った経験がありませんでした。

そこを突いたアリの作戦勝ちです。

「 わざと打たせたボディは効かない」

そう自分に言い聞かせて、アリは若いフォアマンの猛攻にひたすら耐えたそうです。

(当時、アリ32歳。フォアマン25歳)

 

明石家さんまさんも、この「わざと打たせたボディは効かない」という言葉に影響を受けたそうです。

さんまさんは、かつて離婚して多額の借金を負い、さらに世間からのバッシングも浴びて、窮地に立たされたことがあります。

何をやってもうまく行かない。何を言っても世間は好意的に受け取ってくれない。

そういう時は、運が好転するまで、世間の風向きが変わるまで、きちんと打たれなければいけない。

でも大丈夫。わざと打たせたボディは効かないから。

そのうちに、必ず相手は疲れてくる。

そう自分に言い聞かせて、逃げることなく、バッシングを受け止め続けたそうです。

 

大丈夫。わざと打たせたボディは効かない。そのうちに、必ず相手は疲れてくる。

クレームに対処する時は、そう自分に言い聞かせてみてはいかがでしょうか。

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