vol.680 => 「文脈の最後」を変えよう・・・

□■□■-----------------------------2022.12.26-□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は、

     「文脈の最後」を変えよう・・・

というお話です。

 

中国、大変な状況ですね。「ゼロコロナ」から一転して、「フルコロナ」という状況です。

中国人って、日本人とまったく違うんです。タガを外せば、すぐ好き勝手に動き始めます。

知人の会社でも、従業員の75%が罹患したとか。もうメチャクチャです。

でも、多少なりと中国を知る人たちが、こうして「中国大変だね」という話をして、最後はどういう結論になるか。

「中国の人はたくましいから、こんな大変な状況でも、なんとか切り抜けるんだろうね」という感じになるんです。

 

一方で、日本(人)について語る場合はどうか。

「だから日本(人)はダメなんだ」という結論になりがちではないでしょうか。

よくあるのが、「日本にはロクなリーダーがいない。だから日本はダメなんだ」なんて。

 

日本は強烈なリーダーを歓迎しない国です。

ヘタにリーダーシップを発揮すると殺されます。

織田信長しかり、大久保利通しかり。さらに今年、安倍元首相も。。。

経営者でも、強烈なリーダーシップを発揮する人は排除されてしまいます。

とはいえ、凡庸なリーダーもダメ。

大名が腐心したのは、戦に勝つことも大事ですが、領地の安寧でした。

ちょっと気を抜くと、一揆が起こる。

日本人って、大人しいように見えて、実は恐ろしいんです。

屈服したように見せかけて、スキを伺い、どこかで牙を剝きます。

戦後のアメリカは、この傾向がわかっていたので、日本の占領政策をソフトにしました。

 

ただ言い換えると、日本は「優秀なリーダーがいなくても、やっていける国」なのです。

「ビジョン」とかも要りません。

そういう、わかりやすい、カッコいいものよりも、「その場、その場で何とかする」。

ゴチャゴチャやって、押し合いへし合いして、あーだこーだ言いながら、まあまあ頑張る。

カッコ悪いし、傍から見るとワケがわかりませんよね(^^)。

でも、そうしているうちに、何とかなる。何とかしちゃう。

 

「パッとしないけど、結果的に見ると、まあ何とかなるのが日本」なんです。

コロナへの対応もそうです。政治家や専門家が、リーダーシップを発揮したわけじゃない。

でも日本人は、うまくやったと思います。

パッとしないけど、結果的に見ると、まあ何とかなっていますよね。

 

こう言うと、「だから日本(人)はダメなんだ」と思いたくなる気持ちも、よくわかります。

でも、「だから日本(人)はダメ」ではないんです。

「そういうもの」なのです。

「パッとしないけど、結果的に見ると、まあ何とかなるのが日本」なんです。

 

こうした特性は、VUCAと呼ばれる不透明な時代に合っていると思います。

来年も、大変な年になりそうですね。

国際情勢、政治・経済・金融の問題、インフレ、エネルギー不足、環境への対応、人手不足、少子化、高齢化。。。

もうホント、課題山積です。

年末年始、「来年は・今年は、どうなるだろうね」という話になると思います。

いろいろ意見は出るでしょうが、最後はこう締め括りましょう。

「でも大丈夫。パッとしないけど、結果的に見ると、まあ何とかなるのが日本」だから(^^)。

 

ということで、皆さま 今年もお世話になり有難うございました <(_ _)> 。

どうぞ、良い年をお迎えくださいませ。

(年末年始はユックリします。新年最初のメルマガは1/16(月)に配信する予定です)

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