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【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】
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クロスロードの辻口です。
今日は、
間は「切り替えて、迎えるもの」である・・・
というお話です。
「間を怖がらず、むしろ使いこなせるようになりましょう」。
対話力強化講座メインコースの講義で、こうお話ししています。
しかし、「どうしても、間がうまく使えない」という人が多い。
そこで、間について、ずっと考察しています。
以前、「まとまらない話」で「間は切り替えと深い関係がある」とお話ししました。
ただ、「切り替え」だけじゃないんですよね。そこで悩んでいました。
それが、少し見えてきました。
会話における間とは、
「これまでの流れを切り替えて、望ましい流れを迎えるために、敢えてとる時間である」
と定義してみたいと思います。
簡単に言うと、間とは「切り替えて、迎えるもの」なのです。
なぜ「迎えるもの」という表現を使ったのか。
間って、外国人に説明するのが難しいんですよね。
対話力強化講座は中国語に翻訳されていますが、やはり間の説明が難しいそうです。
そこで思い出したのが、
「元々日本では、時間の流れについての考え方が西洋的なそれとは違っていた」ということです。
現代(西洋的な感覚)では、時間は「過去⇒現在⇒未来」と一直線に流れていくものと考えられています。
「過去を経て現在があり、現在から未来に向かう」わけです。
しかし、元々の日本人の感覚では、「未来がこちらにやってくる」んです。
これは日本に四季があることが関係しているそうです。
さらに、四季があることから、時間は一直線ではなくループしています。
日本語では「新年度を迎える」と言いますよね。
ぐるっと回って、新しい年度(未来)がやってくるんです。それをお迎えするんです。
お迎えするからには、準備を整えて、望ましい未来をお迎えしたいですよね。
日本の伝統行事、儀式などは「ぐるっと回ってやってくる未来をお迎えする」感覚で行われます。
たとえ、今年度が「悪い流れ」であっても、準備を整えて「良い流れ」をお迎えする。
こうした文化的な背景があるからこそ、「間」という一言で奥深いものを表現しているのではないか。。。
まあ、難しい解釈は置いといて(苦笑)、「間を使いこなしたい」と考えていらっしゃる方は、
「切り替えて、迎える」という意識を持ってみてください。
間について、何かつかめた感じがしませんか?
長くなるので、間については、あらためて書きたいと思います。
参考文献:日本文化における時間と空間(加藤周一 岩波書店)
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