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【対話の中に答えがある ～ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】
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クロスロードの辻口です。
今日は、
変化を阻止してしまう「やっかいな思い込み」・・・
というお話です。
「コロナのおかげで…」と言っては語弊があるかもしれませんが、
リモートワークの普及など、通常では考えられないほど様々なことが一気に進みました。
なぜ、「コロナのおかげで、一気に進んだ」のか。
その原因のひとつに、「やっかいな思い込みが抑制された」ことが挙げられます。
「やっかいな思い込み」とは、
「私は賛成なんだけど、ちょっとまだ時期尚早なんじゃないかな」
「私は別に構わないんだけど、みんなはイヤがるんじゃないかな」
といったようなことです。
この「～～じゃないかな」が正しければいいんですが、間違っていることが多いのです。
アメリカの黒人差別がなかなか解消されなかった原因の一つに、この間違った思い込みがあります。
あるホテルの支配人。
「私は気にしないけど、やっぱりお客様（白人）は嫌がるんじゃないかな」と考えて黒人を採用しない。
実際には、啓蒙活動のおかげで、白人客の多くが「黒人が働いていても構わない」と思うようになっていたのに。
こうした思い込みのせいで、黒人の雇用は進みませんでした。
日本でも、こうしたことが当たり前のように起きています。
３０年ほど前まで、法人営業の担当に女性が就くことはほとんどありませんでした。
「女性の担当者だと、お客さんがイヤがるんじゃないかな」。
こんなの今では考えられませんよね。でも、当時はこう思い込んでいた人が多かったのです。
「私は賛成なんだけど、ちょっとまだ時期尚早なんじゃないかな」
「私は別に構わないんだけど、みんなはイヤがるんじゃないかな」
こうした考え方が危険なのは、本人としてはまったく悪気がないことです。
しかし、結果として、進化を否んだり、差別を助長したりしてしまうことにつながります。
これ、危険ですよね。そして、タチが悪い。
話を戻しますが、コロナという非常事態があったおかげで、こうした思い込みが抑制されました。
「時期尚早」とか「みんながイヤがる」とか言ってられないですからね。やらなきゃいけない。
しかし、平常運転になると、またぞろこうしたやっかいな思い込みが頭をもたげてきます。
平常時において、こうした間違った思い込みを避けるには、しっかり対話するしかありません。
「まだ時期尚早なんじゃないかな」「みんなはイヤがるんじゃないかな」
そう勝手に判断して、進化を止めたり、差別を助長したりしないようにしましょう。
そのために、しっかり対話しましょう（＾＾）。
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