□■□■-----------------------------2023.10.16□■□■
【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】
□■□■----------------------------------□■□■
クロスロードの辻口です。
今日は、
「進める」だけでなく「止める」ことも大事にしなければならない・・・
というお話です。
「サイレントマジョリティ」と「ノイジーマイノリティ」。
SNSが普及してから、よく耳にする言葉です。
「黙っている多数派」と「声の大きい少数派」ということですね。
アメリカのデータですが、全ツイートの8割が1割のユーザーによって投稿されています(2018年)。
そうしてSNS上には、「臆面もなく繰り返し意見を述べる人たちの声」が溢れるようになります。
さらに、その意見に、たくさんの「いいね!」がつく。
そうすると、「そういう考えが主流なんだ」とカン違いする人が多くなる。
実際には、それが過激で偏っていて、かつ少数派の意見であっても。
こう言うと、「それはSNS上の話だよね」と感じる人が多いかもしれません。
でも、まったく同じ現象が、企業における会議で当たり前に起こっています。
「いつも同じ人が発言していて、大多数の人が黙っている会議」ってありませんか?
そして、それが常態化していませんか?
これ、SNS上で起こっている現象と、まったく同じですよ。
「じゃあ、どうするんだ?」という話ですよね(^^)。
基本的な考え方として「会議を進めよう」「話をまとめよう」としないことです。
ベテランに多いのですが、「会議は進めるもの」「話はまとめるもの」という強固な思い込みがあります。
でも、進めよう・まとめようとすると、どうしても小さな声を押しつぶすことにつながります。
そこで、会議の目的を「発散」と「収束」にハッキリ分けます。
「発散」の目的は、「あれこれと意見を出し、いろんな可能性を探る」。
なので、「進めよう・まとめよう」とはしない。
ちょっと意見が出たら、「いいね! ありがとう! なるほどね!おもしろいね!」。
進めようとしない。何かあれば、止める。止める。止める。
せっかちなベテランは、「そんなことをしていたら、進まない・まとまらないじゃないか!」と思うでしょう。
いいんですよ。十分に発散して、ヘロヘロになるまで意見を出し、可能性を語り尽くします。
そうした後に「収束」のフェーズに入ると、スンナリまとまりやすくなります。
私もそうなのですが、長く仕事をしてきたオジサンたちは「進めよう・まとめよう」というリズムが身体に沁み込んでいます。
世の中がシンプルだった時代は、「進めよう・まとめよう」とだけすれば良かった。
でも、現代は多様化・複雑化が進み、少し先のことでも予測不可能な時代です。
物事を多角的・多面的に捉えて、いろんな可能性を考えて、対応しなければならない。
そのために、「進める」だけでなく「止める」ことも大事にしなければならないんですね。。。
------------------------------------------
▼話をわかりやすくするために、割り切った表現をすることがあります。ご容赦くださいませ。
▼本メールで得たノウハウや考え方などを、転用、転載、転送するのは、まったく構いません。
断る必要も出典を明示する必要もありません。遠慮なさらずどんどん使い回してください(^^)/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■発行元 :クロスロード株式会社 http://www.taiwaryoku.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (c) 2023 CROSSROADS CO., Ltd. All Rights Reserved.