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【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】
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クロスロードの辻口です。
今日は、
人類特有の「尊敬型のヒエラルキー」・・・
というお話です。
以前のメルマガで、ヒエラルキーは人類以前から存在していて、
それは私たちの奥底に深くプログラミングされていると書きました。
⇒ vol.616 => 「ヒエラルキー」の影響を甘く見てはいけない・・・
この場合のヒエラルキーは「支配と服従」が基本です。
しかし、人類学者たちは、こうした「支配型」とは異なる人類特有のヒエラルキーを発見しました。
それは、「尊敬型のヒエラルキー」と呼ばれています。
この両者は、以下のように比較されています。
面白いのが、「なぜ人類において尊敬型のヒエラルキーが発生し進化したのか?」という考察です。
一般に「人類は知能が発達したから、社会性が高くなり、その結果として繁栄した」と思われています。
これが、どうやら「逆」らしいのです。
実際は、人類は、社会性が高かったから、お互いの知恵を交換するようになり、それを記憶するために知能が発達し繁栄した。
「知能が発達したから、社会性が高くなった」ではなく、
「社会性が高かったから、知能が発達した」のですね。
自分が経験して知り得たことを、他の人と共有する。
これを皆が活発に行えば、生きている間にたくさんの知恵が得られます。
そうすると、たくさん覚えなければならないから、脳の容量が増大していった。
そうした人類特有の進化のプロセスにおいて発生したのが「尊敬型のヒエラルキー」です。
利己的に考えれば、自分の知恵を他の人に教えたりしないほうがいい。
でも、お互いに教え合えばメリットが得られるし、それが集団に拡がれば皆がメリットを得られる。
特に、「利他的・寛容・協力的な人物を尊敬する」という風土が生まれた集団は、知恵の共有が活発になされ、その結果として生き延びる可能性が高くなった。
それが何代にもわたって繰り返されているうちに、尊敬型のヒエラルキーが人類特有のものとして定着した・・・というわけですね。
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