vol.689 =>当たり前の言葉の意味を確かめてみる・・・

□■□■-----------------------------2023.3.13---□■□■

 【対話の中に答えがある ~ クロスロード辻口の「対話上手になるメルマガ」】

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クロスロードの辻口です。

今日は

    当たり前の言葉の意味を確かめてみる・・・

というお話です。

 

前々回のメルマガ、意外なほど反響がありました。
 ⇒「vol.687 => ティーチングからコーチングへ。そして対話へ・・・」

「コーチング」という言葉。今ではビジネスで当たり前のように使われています。

当たり前の言葉になると、わかったつもりになって、あまり考えなくなってしまう。

「そうか、コーチングはアイデアを引き出すんだ」と改めて認識した人も多いようです。

 

もう少し言うと、コーチ(coach)って「馬車」ですよね。

「目的地に連れていってくれる」ということです。

だから、コーチというのは「目的地に連れていってくれる人」なんです。

たとえば、アスリートにコーチがつきます。

この場合のコーチは「世界ランク1位などの目的地に連れていってくれる人」です。

そう考えると、コーチの役割がスッキリとイメージできますよね。

「コーチ=教える人」ではないんです。

 

一方で、「トレーニング(training)」という言葉があります。

「train+ing」ですね。trainは「列車」です。

列車のように、同じ道を何度も行き来するのがトレーニングです。

トレーニングメニューを組み立てて、行き来できるようにする人を「トレーナー」と言います。

 

たとえば、昔の高校野球の指導者は「トレーナー」でした。

「1アウト1塁2塁でバッターが右の強打者の場合、サードはこう動け、ショートはこう動け」

こういうことを細かく決めて、繰り返し練習して、何も考えなくても動けるようにする。

言葉は悪いですが、こうした指導法は「バカを育てているようなものだ」と言われました。

指示された通りに何も考えずに動く人になる。

現代では、こうした指導法は否定されつつあります。

 

コーチングとかトレーニングとか、当たり前のような言葉にも語源があり、意味があります。

意味を知ると、違いが理解できて、考えが深まります。

「対話」という言葉もそうなんですよね。

当たり前の言葉過ぎて、わかったつもりになって、どういう行為なのか深く考えない。

 

ちなみに、coachというブランドは「大切なものを運ぶ」ところから来ているのだとか。

さらに言うと、coach(馬車)の語源は、馬車の製造で有名だったハンガリーの街の名前だそうです。

これは、コーチングを学んだ時の受け売りです(^^;

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